「震度6強(しんどろくきょう)」は、日本の気象庁が定める震度階級の中で上から2番目の強さで、非常に強い揺れです。地震の際には、人・建物・ライフラインすべてに深刻な影響が出る可能性があります。以下に詳しく解説します。
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🔹 震度6強の基本情報
項目 内容
震度階級 震度6強(Seismic Intensity 6 Upper)
気象庁の分類 「極めて強い揺れ」
主な揺れの加速度(PGA) 約400〜800ガル(gal)前後
感じ方 立っていることが非常に困難。這わないと動けないレベル。
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🔹 人の感じ方・行動への影響
立っていることができず、這わないと動けない。
固定されていない家具はほぼすべて倒れるか移動。
窓ガラスや棚の中の物が大量に落下・飛散。
揺れの音(建物のきしみ、地鳴り)が非常に大きく、恐怖を感じる。
外では電柱やブロック塀が倒壊する危険がある。
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🔹 建物への被害の目安
建物の種類 被害の程度
耐震性の高い建物(新耐震基準・鉄筋コンクリートなど) 壁のひび割れやドアの変形などの中程度被害。まれに一部損壊。
古い木造住宅(旧耐震基準・1981年以前) 倒壊・半壊が発生する可能性が高い。
ブロック塀・瓦屋根・古いビル 倒壊・落下・崩落の危険性が高い。
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🔹 インフラ・ライフラインへの影響
電気・ガス・水道・通信の多くが停止。
道路や鉄道が寸断される可能性。
火災やガス漏れの発生が多く、二次災害のリスク大。
土砂崩れ・地盤沈下・液状化が発生することもある。
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🔹 過去の主な「震度6強」地震の例
年 地震名 地域 備考
1995年 阪神・淡路大震災 兵庫県南部 一部地域で6強(中心は7)
2004年 新潟県中越地震 新潟県川口町など 木造家屋多数倒壊
2018年 北海道胆振東部地震 北海道厚真町など 土砂崩れ・停電発生
2024年 能登半島地震 石川県珠洲市など 建物倒壊・大規模火災発生
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🔹 震度6強で注意すべきこと
1. 揺れの最中は動かない。 頭を守り、机の下などに避難。
2. 揺れが収まったら火を消す。 ガス漏れに注意。
3. 家具の下敷き・落下物に警戒。
4. 避難経路を確保(ドアや窓を開けて出口を確保)。
5. 余震に警戒。 数日間は6弱〜6強の余震が起こることもある。
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🔹 まとめ
分類 内容
強さ 立てない・建物に深刻な損傷が出るほどの強い揺れ
被害 家屋倒壊、火災、ライフライン停止の恐れ
対策 家具固定・避難経路確認・非常用持ち出し袋の準備
震度6強はどれくらいの強さ?
〇〇って危険?


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