青森県は地震が多いの?

当サイトではプロモーションを利用しています。

青森県(以下「青森」)が「地震が多いか」を考えるには、「地震の頻度」「地震のメカニズム」「過去の大地震」の3つの視点から見ると分かりやすいです。以下、詳しく説明します。

✅ 青森は地震が起きやすい地域か — 統計で見た頻度

近年のデータによれば、青森県とその周辺300km圏内では「マグニチュード4以上」の地震が、過去10年で 年間平均約170回、月あたり平均約14回起きていた、という報告があります。つまり「2〜3日に1回くらいは“有感またはそこそこの地震”が起きている」計算です。

また、1950年代以降だけでも県内で 約3800回 の地震が記録されています。

ただし、これらの多くは「小さめの地震(マグニチュード4前後)」であり、大きな被害につながるような大地震は頻繁ではありません。


→ つまり「地震そのものは比較的頻繁に起きている地域」ではあります。

🌍 なぜ青森は地震が起きやすいか — 地質・地震のメカニズム

青森付近は、次のような背景で「地震リスクが相対的に高め」のエリアとされています:

青森県周辺では、海の下でプレートが沈み込む「プレート境界型地震」が起きやすい ― 例えば太平洋側沖合。

また、県内には陸域の浅い場所で起きる「浅い震源の地震」や、「活断層」による地震の可能性もあります。これらはプレート境界型に比べて頻度は高くなりがちで、しかも“人の近くで起きやすい”ため注意が必要です。

特に沿岸部や平地部では、今後30年以内に「震度6弱以上」の揺れに見舞われる確率がそれなりにある、という地震ハザード評価が出されています。


→ 地震が比較的起きやすい、かつ複数のタイプの地震要因が重なっており、決して“地震リスクが低い地域”ではない、ということです。

🕰️ 過去の大きな地震・歴史的な被害

青森は、過去に大きな地震や津波の被害を受けたことがあります:

海溝付近で起きる巨大地震 ― 例えば、1896年の明治三陸地震(M 8.2)や、1933年の三陸地震(M 8.1)、あるいは十勝沖地震(1968年、M7.9)のような大規模地震では、太平洋沿岸地域で津波・揺れにより被害が及んでいます。

また、1983年の日本海中部地震(M7.8)でも、津波による被害で青森を含む沿岸地域で大きな被害が出ています。

さらに、もっと身近な「浅い地震」も県内で繰り返し発生しており、小さくても揺れを感じる機会は多い地域です。とはいえ、浅い地震は過去に大きな震災になった記録はそれほど多くありません。


→ 歴史的には「津波を伴う大地震」「大きな揺れを伴う地震」の両面で、青森は被災した実績がある地域です。

⚠️ ただし、「他の地域に比べて特に極端に多い」というわけではない

日本全体、とくに東北〜北日本は「地震多発帯」のひとつで、多くの地域で地震が起きる可能性があります。青森もその1つなので、「多い/少ない」を全国平均と比べるのは難しい。

また、青森県内でも場所(内陸、沿岸、平野部、山間部)によって地震のリスクの差があります。沿岸部や津波の影響を受けやすい地域と、そうでない地域では注意する災害種別が異なります。

最近の観測でも「頻繁に小さな地震があるが、大きな地震や津波になる頻度は相対的に低い」という傾向があります。


🎯 結論 — “地震が多めの地域”としての青森、備えが重要

青森は、地震を起こす要因(プレート境界、浅い断層、活断層など)が複数あり、「地震そのものは比較的頻繁に起きる地域」です。また、歴史的に津波・大地震による被害も経験しており、“地震リスクがゼロではない地域”と考えるのが妥当です。

ただし「全国で最も危険」とまでは言えず、地域や震源タイプによってリスクが変わります。だからこそ、日頃からの防災準備(耐震、避難経路、津波対策など) が特に大切だと言えます。


コメント

タイトルとURLをコピーしました