クマは 高速道路に出てくることがあります。近年の北海道を中心とした事例や道路管理者の対策から詳しく解説します。
1. 実際に起きている高速道路での出没・事故
- 2025年9月1日 北海道美唄市・道央自動車道
乗用車とクマが衝突。車は大破したが乗員にけがはなし【STV】。 - 2025年8月30日 北海道滝川市・道縦貫自動車道
走行中の車とクマが接触、クマは死亡。乗員4人は無事【毎日新聞】。 - 2025年5月18日 北海道八雲町・道央自動車道
「クマがフェンスを乗り越えて高速道路に入った」と通報があり、一時通行止め【UHB】。 - 2025年8月 北海道滝川市
高速道路上で“仁王立ち”するクマと車が衝突。車は大破、クマは死亡【FNN】。
👉 高速道路のような「人間の領域」にもクマが入り込み、実際に重大事故が起きています。
2. なぜ高速道路に出てくるのか
- 行動範囲が広い:ヒグマは数十 km²以上を移動するため、道路が移動ルートと重なる。
- 餌を探して移動中:川沿いや森から森へ渡る途中に道路を横断。
- 防護柵の限界:NEXCOは高さ2〜2.5mの防護柵や「シカネット」を設置していますが、古い区間は高さ1.5m程度で、クマがよじ登る・壊す・ゲートの隙間から入ることがある【NEXCO北海道】。
- ロードキルの動物を狙う:道路上で死んだシカなどを求めてクマが出てくることもある。
3. 道路管理者の対策
- 防護柵のかさ上げ:北海道では高さを1.4m→2mに強化【Traffic News 2024】。
- 野生動物用ネット(MPRO®シカネット):既存の柵の上に追加して侵入を防ぐ【NEXCO北海道】。
- オーバーパス・アンダーパス:野生動物専用の横断路を設置し、車道を横切らなくても移動できるようにする【国交省事例集】。
4. 高速道路でクマに遭遇したら
- 絶対に車外に出ない。
- 減速して衝突を避け、安全に停車。
- 非常電話やスマホで通報し、後続車や道路管理者に知らせる。
- 食べ物を車外や路肩に捨てない(誘引要因になる)。
5. まとめ
- クマは実際に 高速道路に出てきており、衝突事故も発生している。
- 防護柵やネットなど対策はあるが、完全には防ぎきれていない。
- ドライバー側も「高速道路でもクマは出る」という意識が必要。
- 遭遇時は 車外に出ず通報すること が最重要。
コメント