- 宮城県・角田市の周辺ではツキノワグマ(日本の本州型の熊)が出没する可能性があるが、目撃情報の中にはイノシシ等の誤認も含まれるため「常にいる」とは断言できません。市は実際に目撃情報・足跡情報を出しています。
- 出没が多くなる時期は**春(冬眠明け:4〜5月)と晩夏〜秋(冬眠前に餌を探す:9〜11月)**で、特に秋は人里への接近が増え人身被害リスクが高まります。
- すぐに「駆除すべきか」はケースバイケース。個体が人身被害を起こしたり常習的に農地や人里に出没する場合は、県・市と連携して適切な対応(捕獲・有害鳥獣対策等)が取られます。個人判断で捕獲や撃退を行うのは危険かつ法律上問題になる可能性があります。
① 角田市にクマはいるか(実情)
- いる可能性がある:角田市は山林と里地が接する地域で、宮城県全体でもツキノワグマの目撃情報が多数寄せられています。市からも熊の目撃(足跡)情報の配信があり、見つけた場合は通報するよう市が案内しています。※ただし目撃の中にはイノシシなど誤認が含まれる例もあります(角田市が訂正を出した事例あり)。
② 多い時期(季節)
- 春(4〜5月):冬眠から覚めて餌を探す時期。山菜採りなどで遭遇しやすい。
- 秋(9〜11月、とくに10月):冬眠に備えてドングリや果実を大量に食べるため、エサ不足の場合は人里まで下りる。宮城県は9〜10月に目撃が急増し、人身被害も発生しているとして警報や強化期間を設けています。
③ 危険性(どの程度危ないか)
- 基本的には人を避ける動物ですが、
- 子グマのそばにいる母グマ(防衛行動)や、驚かせたとき、餌(生ゴミ・家畜など)に執着している個体は攻撃的になることがあります。(環境省)
- 近年は餌不足で人里出没が増え、人身被害(負傷・死亡)が発生している地域もあるため油断は禁物です。宮城県も被害多発を受けて注意喚起を出しています。
④ 駆除すべきか(個人の判断での対応は避ける理由)
- 個人での捕獲や殺傷は危険かつ法的・運用上問題です。駆除(捕獲・処分)は市町村・都道府県の指導・委託で行われるのが通常で、専門の駆除隊や許可を持つ者が対応します。まずは「通報」して行政の指示に従うのが正しい流れです。角田市の案内でも、目撃時は角田警察署か市農林振興課へ通報するよう明記されています
⑤ 具体的な対策(住民・農家・山へ行く人それぞれ)
以下は宮城県・市の公的な推奨を基にした実用的な対策です。
家・集落で
- 生ゴミは放置しない(袋に入れて外に出さない、密閉・持ち帰り)。ゴミ集積場所に出没がある場合は市へ相談。
- 餌になる果樹(柿・ブドウ等)は防護(ネット、早めの収穫や棚下の対策)。電気柵の導入検討(講習が必要な場合あり)。
農家向け
- 電気柵や有効な忌避剤の導入、作業は複数人で行う、早朝夕方の単独作業は避ける、ラジオ等で音を出す、周囲の藪刈りで見通しを良くする。
山に入る人(登山・山菜採り)
- 出発前に市・県の出没情報を確認する。鈴やラジオで音を出して「人の存在」を知らせる。単独行動は避ける。早朝・夕方は特に注意。足跡・フンを見たら引き返す。
クマに遭遇したときの対応
- 走って逃げない(追跡本能を刺激する)。静かに距離をとって後退する。子グマを見たら母親が近くにいる可能性が高いので特に距離をとる。大声で威嚇する、クマ用スプレー(市販)がある場合は正しく携行・使用。詳細な行動は環境省や県の指針に従う。
⑥ 何をしたら良いか(角田市周辺にお住まいの方へ)
- 市・県の出没情報を定期確認(角田市や宮城県のサイト)。
- 生ゴミ・果樹・飼料の管理を徹底し、電気柵や忌避措置を検討。
- 異常を見たら角田警察署 0224-63-2211/角田市農林振興課 0224-63-2119へ通報(緊急は110)。市の案内に従ってください。


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