結論からいうと、タバコを飲み込んでも、呼気中のアルコールを減らしたり、なくしたりする効果はまったく期待できません。むしろ非常に危険なので絶対にやめるべきです。
さらに、タバコを飲み込むこと自体が、ニコチン中毒や消化器症状を起こすおそれがある行為です。
なぜタバコではアルコールが抜けないのか
アルコールは、飲酒後に胃や小腸から吸収され、血液中を巡った後、主に肝臓で代謝されます。
アルコールは、
アルコール → アセトアルデヒド → 酢酸 → 水・二酸化炭素
という過程で分解されます。代謝の大部分は肝臓で行われます。(厚生労働省)
つまり、
お酒を飲む
↓
タバコを飲み込む
↓
アルコールが吸着される
↓
呼気アルコールが減る
という仕組みはありません。
タバコには、体内のアルコールを急速に分解する作用はありません。
「ニコチンで酔いが覚める」は誤解
喫煙すると、一時的に刺激を感じたり、頭が冴えたように感じたりする人もいます。
しかし、
「頭がスッキリする感覚」と「アルコールが体からなくなること」は別です。
これはコーヒーやエナジードリンクと同じで、
- 眠気が減る
- 気分が変わる
- 刺激を感じる
ことがあっても、血液中のアルコール量が減るわけではありません。
体内にアルコールが残っていれば、呼気中にもアルコールが出てきます。
タバコを飲み込む危険性
ここが最も重要です。
タバコを飲み込むと、
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
- めまい
- 動悸
- 頭痛
- 冷や汗
などの症状が出ることがあります。
特に子どもでは、タバコの誤飲が問題になることが知られています。
飲酒している状態では、すでに体調や判断力が低下しているため、
アルコール+ニコチン
の組み合わせによって、体調が悪化する可能性があります。
吐けばアルコールが抜ける?
タバコを飲み込むと、気分が悪くなって吐くことがあります。
しかし、吐いたとしても、
すでに小腸から吸収されたアルコールは体内に残っています。
飲酒直後で、まだ胃の中に残っているアルコールが一部出る可能性はありますが、
「吐けば酒が抜ける」
「タバコを飲み込めばアルコールが消える」
という考え方は正しくありません。
また、飲酒後の嘔吐には誤嚥(吐いた物が気道に入ること)の危険もあります。
昔からある「酒を抜く裏技」の多くは効果がない
これまで挙げた方法は、いずれもアルコールを急速に減らす方法ではありません。
| 方法 | アルコールを急速に減らす? |
|---|---|
| 水 | × |
| コーヒー | × |
| エナジードリンク | × |
| 炭酸水 | × |
| 牛乳 | × |
| お茶 | × |
| ミンティア | × |
| タバコを吸う | × |
| タバコを飲み込む | ×(危険) |
| 運動 | × |
| サウナ | × |
| 時間の経過 | ○ |
厚生労働省も、アルコールの大部分は肝臓で代謝され、水や汗、尿から排出される量はごくわずかであると説明しています。
飲酒後の運転目的なら特に危険
もし、
「タバコを飲み込んで呼気検査の数値を下げたい」
という意味であれば、その方法は効果がなく、健康上も危険です。
厚生労働省のアルコールウォッチでも、アルコールの分解には時間が必要で、個人差が大きいことが示されています。
結論
タバコを飲み込んでも、呼気中アルコールを減らす効果はありません。
むしろ、
- ニコチンによる体調不良
- 吐き気や嘔吐
- 誤嚥の危険
- 飲酒による体調悪化
などのリスクがあります。
つまり、
タバコは「アルコールを抜く方法」ではなく、危険な行為です。
呼気中アルコールを確実に減らす基本は、これまでと同じく、
体内でアルコールが代謝されるだけの時間を置くこと
だけです。

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