AirPodsを使っていて「聞こえが悪くなる」ように感じるのは、必ずしも 聴力が落ちた という意味ではなく、いくつかの要因が考えられます。
1. 実際に聴力が落ちるリスク
- 音量と使用時間が原因
WHOによると安全なリスニングは「音量を最大の60%以下」「1日60分以内」が推奨されています【WHO】。
大音量や長時間使用は、内耳の有毛細胞を損傷し、騒音性難聴(Noise-Induced Hearing Loss, NIHL) を引き起こすことがあります【NIDCD】。 - 一度傷ついた細胞は回復しない
聴力低下は不可逆的な場合が多く、若年層でも起こり得ます。
2. 聞こえが悪いと感じる一時的な原因
- 耳垢の詰まり
カナル型イヤホンやAirPods Proは耳穴を密閉するため、耳垢が押し込まれやすく、音の通り道を塞いで「こもって聞こえる」ことがあります。 - オクルージョン効果
密閉されることで自分の声や咀嚼音がこもって聞こえ、音が聞き取りづらいと感じることがあります。 - フィットの問題
AirPodsが耳に合っていないと音漏れや密閉不足で低音が抜け、聞こえが悪く感じられます。 - 機器の汚れ・故障
スピーカーメッシュに皮脂やホコリが詰まると音質が低下します【Tom’s Guide】。
3. 対策・予防方法
- 音量管理
・最大音量の60%以下を目安にする
・外出先ではノイズキャンセリングや耳栓を使い、大音量を避ける - 使用時間の制限
・1時間ごとに5〜10分は外す
・就寝中や長時間のつけっぱなしは避ける - 耳と機器のケア
・イヤホンを週1回程度清掃(乾いた布やブラシで)
・耳の中を綿棒でいじりすぎない(耳垢は自然に外へ出る) - 異常を感じたら耳鼻科へ
・聞こえが悪い状態が続く
・耳鳴り、圧迫感、痛みがある
✅まとめると、AirPodsそのものが直接「聴力を下げる装置」ではありませんが、音量・時間・耳の状態・汚れなどによって「聞こえが悪くなる」ことは十分にあります。
正しく使えば大きなリスクは減らせますが、異常が続くときは早めに耳鼻科で検査を受けることが大切です。
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