iOSをアップデートしたら 電波が悪くなった(通信が不安定・圏外になりやすい・通話やデータが途切れる) というトラブルは、意外と多くのiPhoneユーザーが経験します。原因はキャリア設定やiOSの仕様変更、通信方式の相性などさまざまです。ここでは考えられる原因と対策を、順を追って詳しく解説します。
1. 主な原因
- キャリア設定の不一致:アップデート後に古いキャリア設定のまま使っている。
- 通信方式の相性:5G/4Gの切替がうまくいかない、VoLTE設定が不適切。
- SIMカードの劣化や不具合:長年使っているSIMがアップデート後に不具合を起こすことがある。
- iOSのバグ:特定機種で電波の掴みが悪くなる不具合が一時的に出ることがある。
- キャリア側の要因:回線障害やエリアの電波状況の変化。
2. すぐ試せる基本対処法
2-1. 機内モードON/OFF
- 「設定」→「機内モード」をON→数秒待ってOFF。
- 電波を再検索して掴み直します。
2-2. 再起動
- iPhoneを完全に再起動すると、ネットワーク関連の不具合がリセットされ改善することがあります。
2-3. キャリア設定アップデート
- 「設定」→「一般」→「情報」を開く。
- アップデート通知が出た場合は「アップデート」を選択。
2-4. SIMカードの抜き差し
- 電源を切ってからSIMを抜き、ホコリや汚れを確認して再挿入。
- 古いSIMの場合はキャリアで再発行を検討。
3. 通信が不安定なときに有効な設定変更
3-1. 通信方式の切替
- 「設定」→「モバイル通信」→「音声通話とデータ」で 5G → 4G へ切替。
- エリアによっては5Gが不安定で、4Gに固定すると改善します。
3-2. VoLTE設定の確認
- 「設定」→「モバイル通信」→「音声通話とデータ」→VoLTEをON。
- 音声通話時にデータ通信が安定しやすくなります。
3-3. ネットワーク設定のリセット
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」。
- Wi-FiやVPNの情報は消えますが、通信不具合が改善することが多いです。
4. 追加で確認すべきこと
4-1. iOSの再アップデート
- Appleは通信関連の不具合を小数点アップデートで修正することが多いです。
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認。
4-2. キャリア側の障害・エリア情報
- ドコモ・au・ソフトバンク・楽天など、各社の公式サイトで障害情報を確認。
- 周囲の人も同じならキャリア側の問題です。
4-3. SIMの交換
- 5年以上前のSIMや古いプランのSIMは、新しいiOSで不安定になるケースがあります。
- 無料交換してもらえる場合が多いのでキャリアに相談。
5. それでも改善しない場合の手順
- 「すべての設定をリセット」(アプリやデータは消えない)
→ 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」 - iPhoneを初期化して復元
→ iCloudやPCにバックアップを取り、工場出荷状態に戻すことでOSの不具合を解消できる場合があります。 - Appleサポートへ相談
→ アップデート直後の電波不具合はAppleが公式に認めて対応してくれるケースもあります。
6. 予防策
- iOSアップデートはリリース直後ではなく、数日〜数週間待って不具合報告が落ち着いてから実施する。
- SIMカードを長年交換していない場合は早めに更新。
- アップデート前に必ずバックアップを取り、最悪の場合に備える。
✅ まとめ
iOSアップデート後に電波が悪くなったら、
- 機内モードON/OFF
- 再起動
- キャリア設定アップデート
- SIM抜き差し・交換
- 通信方式を5G⇔4Gで切り替え
- ネットワーク設定リセット
- iOS更新/初期化/Appleサポート
の順で対処すると改善しやすいです。
コメント