Apple Watchを入院中に身につけることは、状況によってメリットにもなり、制限や注意が必要な場合もあります。以下で「使えるのか」「危険はないのか」を整理して解説します。
1. 入院中にApple Watchをつけるメリット
✅ 健康データの記録
- 心拍数・血中酸素濃度(対応機種)・睡眠・活動量を継続的に測定でき、退院後も含めた体調管理に役立つ。
- 長期入院の場合、体の変化を自分でも把握しやすい。
✅ 通信・便利機能
- 手首からメッセージ確認や電話応答ができるので、ベッド上での連絡が楽。
- アラームやタイマーを使えば、服薬や検査予定を自分で管理しやすい。
✅ 転倒検出・緊急SOS
- 万一、病室やリハビリ中に転倒した場合、自動でアラートを出す機能がある(設定による)。
2. 病院側で制限される可能性
⚠️ 医療機器への影響
- Apple Watchは低出力の無線通信(Bluetooth・Wi-Fi・場合によってはセルラー)を行います。
- ほとんどの医療機器には干渉しないよう設計されていますが、**心臓ペースメーカー・ICD(植え込み型除細動器)**など磁気や電波の影響を受ける機器では注意が必要です。
👉 病院によっては「電子機器使用禁止区域(ICU、手術室など)」があり、その場合は外す必要があります。
⚠️ 検査や治療時の制約
- MRI、CT、レントゲン、手術の際には必ず外すよう指示されます(強磁場や機械に影響するため)。
- 点滴や採血などの処置の邪魔になる場合もある。
⚠️ 感染管理・衛生面
- 入院中は手洗いや消毒の頻度が増えるため、Watchやバンドに菌や汚れが付着するリスクがあります。
- 革や金属バンドは不衛生になりやすく、医療現場から外すよう言われる場合もあります。
3. 実際の運用
- 一般病棟・長期入院 → 看護師や医師が特に制限しなければ、装着して問題ない。
- ICU・手術室・検査時 → 必ず外す必要がある。
- セルラーモデル → 病院内でのモバイル通信は制限される場合があるので、基本は「iPhone経由のBluetooth接続」での利用が現実的。
4. まとめ
- 入院中にApple Watchを着けていること自体は原則安全で有用。
- ただし、
- ICUや検査・手術時は必ず外す。
- ペースメーカーなど体内医療機器がある場合は主治医に確認。
- 衛生面を考え、シリコン製やスポーツループのような洗えるバンドを使うのが望ましい。
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