サイクリング中にAirPodsを使えるかどうかは、法律・条例・安全性・マナーの4つの観点から考えると分かりやすいです。
1. 法律上の扱い
- 日本の道路交通法では「イヤホン禁止」と明記されていません。
- ただし 安全運転義務(第70条) により、周囲の音(クラクション・救急車のサイレンなど)が聞こえない状態は違反となります。
- 各都道府県の道路交通規則や条例では「周囲の音が聞こえない状態でのイヤホン使用」を禁止している場合が多く、取り締まり対象になることがあります。
2. 安全面の注意点
- 両耳使用+音楽再生+ANCオン:最も危険(周囲の音が遮断され、後方車両や仲間の声に気づけない)。
- 片耳・低音量・外音取り込みモード:比較的安全だが、集中力低下や聞き逃しのリスクは残ります。
- サイクリングではスピードが出るため、自転車以上に「反応の遅れ=事故リスク増大」につながります。
- 風切り音も強くなるので、イヤホンの音量を上げすぎやすく、危険音がさらに聞こえにくくなる点も要注意です。
3. マナー・グループライドでの影響
- 仲間とのライドでは、声掛け・ベル・合図を聞き取ることが重要。イヤホン使用はトラブルの原因になります。
- サイクリングイベントやレースでは、イヤホン禁止が規則で明示されているケースが多いです。
- 個人ライドでも、歩行者や他のサイクリストにとっては「危険な人」に見えるため、印象も悪くなりがちです。
4. 代替手段
- 骨伝導イヤホン:耳を塞がずに音を聞けるため、条例違反になる可能性が低く、安全性も高い。
- ハンドルバースピーカー:小型スピーカーでナビ音声や音楽を再生するタイプ。ただし静かなエリアでは音漏れに注意。
- サイクルコンピュータ+振動ナビ:音声ではなく振動や表示でルート案内を受け取る方法。
5. 結論
- AirPodsをサイクリング中に使うこと自体は必ずしも違法ではないが、非常にリスキー。
- 法的に取り締まり対象になることもあるし、事故時には「イヤホンをしていたこと」が責任を重くする要因になります。
- どうしても使うなら、
- 片耳のみ
- 外音取り込みモードON
- 音量を小さく
- 操作は停車中に
という条件を守るべきです。
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