パチンコ店が台のクギ調整で不正をしていると確信できる根拠(証拠)がある場合、その行為は違法である可能性が高く、警察または管轄の行政機関(公安委員会)に通報するべきです。以下でその理由や通報の必要性、注意点を詳しく解説します。
◆ クギ調整の「不正」とは何か?
パチンコ台のクギは、**メーカーが認可を受けた状態(検定状態)**のままで営業することが義務付けられています。
これを逸脱してクギを変更(調整)することは、風営法に違反する「無承認変更行為」となります。
● 法的な根拠
- クギ調整によって、出玉率(性能)が変わることは違法です。
- 「遊技機の構造や性能を変更した」と見なされ、検定取り消しや営業停止処分の対象になります。
◆ なぜ警察に通報すべきなのか?
1. クギ調整の不正は明確な違法行為
- 規定外のクギ調整は、風俗営業法第8条などに抵触します。
- パチンコ台は、技術上の基準を満たした状態でしか営業に使用してはならないと定められています。
2. 消費者(遊技者)を欺く行為
- 本来の抽選性能とは異なる状態で遊技させるのは、実質的な詐欺行為に近い。
- それによって客が不利益を被っている場合、法的責任が発生し得ます。
◆ 通報の際に必要なポイント
● 証拠が重要
「クギの開き方がおかしい」といった感覚的な印象だけでは不十分です。
客観的に不正が疑える証拠が必要です。
証拠の例:
- 写真や動画(※撮影は禁止されている場合があるので注意)
- 明らかに不自然な玉の挙動の記録
- 他の遊技台と明確に異なる状態が継続している
- 内部からの告発(元店員など)
● 通報先
- 最寄りの警察署の生活安全課
- または、都道府県公安委員会(風営法の管轄)
匿名での相談も可能で、警察が問題と判断すれば調査や立ち入り検査が実施されます。
◆ 注意点
- 実際には、営業前の点検作業で物理的にクギに触れることもあるため、軽微な調整と違法な「意図的改造」の線引きは微妙です。
- パチンコ業界では「遊技性能を変えない範囲の調整」はグレーゾーンとして扱われている場合もありますが、法的には一切の無承認調整はNGです。
◆ まとめ
パチンコ店が不正なクギ調整をしていると確信できる証拠がある場合は、
その行為は風営法違反に該当するため、警察や公安委員会に通報すべきです。
- クギ調整によって性能が変わる=違法
- 消費者に損害を与える可能性がある
- 証拠があれば警察が調査・処分を行う
正しい営業が守られ、利用者が安心して遊技できる環境を保つためにも、違法行為の通報は重要です。
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