ビットコインの暴落は「起こるべくして起こっている」と言える理由を、以下の観点から詳しく解説します。
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1. 投機的な資産であること
ビットコインは投資対象というより「投機(ギャンブル)」の要素が強く、価格が短期間で急上昇・急落する傾向があります。特に、過去の暴落は以下のような投機的な動きによって引き起こされてきました。
FOMO(Fear of Missing Out)による急騰 → バブル崩壊
ビットコイン価格が急騰すると、多くの投資家が「まだまだ上がる」と思い込み、後から参入します。しかし、一定の価格に達すると利益確定売りが始まり、売りが売りを呼ぶ形で暴落します。
レバレッジ取引による過剰な価格変動
仮想通貨市場ではレバレッジ(証拠金を預けて借金で取引する仕組み)が使われることが多く、価格が下がると強制的に売却(ロスカット)され、さらに価格が下がるという悪循環が発生します。
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2. ビットコインの価格は外部要因に大きく依存
ビットコインは、実体経済の裏付けを持たないデジタル資産であり、以下のような外部要因に影響を受けやすいです。
金融政策(利上げ・利下げ)
例えば、米国のFRB(連邦準備制度)が利上げを行うと、安全資産(米ドル・国債など)の魅力が増し、リスク資産であるビットコインが売られる傾向があります。2021年後半からのビットコインの下落も、FRBの金融引き締めによるものが大きいです。
規制強化
各国政府は仮想通貨市場を厳しく規制する方向に動いており、規制強化が発表されるたびに市場が大きく反応します。例えば、中国が2021年に仮想通貨取引を全面禁止した際、ビットコインは大きく下落しました。
ハッキングや詐欺事件
取引所のハッキング事件や、大規模な詐欺(例:FTXの破綻)が起こると、市場全体の信頼が低下し、価格が暴落します。
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3. 市場が未成熟である
仮想通貨市場はまだ歴史が浅く、株式市場や金市場に比べて取引参加者が少なく、流動性も低いため、価格変動が激しくなりやすいです。特に以下のような問題が暴落の原因になります。
クジラ(大口投資家)の影響が大きい
少数の投資家(クジラ)が市場の大部分のビットコインを保有しているため、彼らが売りを出すと市場全体が大きく動きます。
流動性不足によるパニック売り
一部の取引所では売り注文が一気に増えると流動性が枯渇し、大幅な価格下落が発生することがあります。
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4. 歴史的に繰り返される「バブルと崩壊」
ビットコインの価格は過去何度も急騰・急落を繰り返しています。
2011年:初の大暴落
1BTC=30ドルまで上昇後、3ドルまで暴落(90%下落)
2013年:中国バブルと崩壊
1BTC=1,100ドルまで上昇後、中国の規制強化で100ドル台まで暴落(約90%下落)
2017年:ICOバブルと崩壊
1BTC=20,000ドルまで上昇後、2018年には3,000ドル台まで下落(約85%下落)
2021年:コロナ後の金融緩和バブルと崩壊
1BTC=69,000ドルまで上昇後、2022年に15,000ドル台まで下落(約78%下落)
このように、ビットコインは歴史的に何度も暴落を経験しており、「バブルが膨らんでは崩壊する」を繰り返している資産です。
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5. 最終的に「価値の裏付け」がない
ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれますが、実際のところ、金とは決定的な違いがあります。
金は実物資産であり、工業用途や宝飾品としての需要がある
ビットコインは「誰かが価値があると思っているから価値がある」だけの存在
もし、投資家の心理が冷え込んだ場合、ビットコインの価値を支えるものは何もありません。つまり、価格が急落した際に「これ以上下がるはずがない」と考える理由がないため、暴落すると底なしのように下がるリスクがあります。
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結論:「起こるべくして起こる暴落」
ビットコインの暴落は、これまでの歴史・市場構造・投機性・外部要因などを考慮すると、不可避なものです。
投機的な動きによるバブルの形成と崩壊
金融政策や規制強化の影響を受けやすい
市場が未成熟で、大口投資家の動きに左右される
過去何度も暴落を繰り返している
本質的な価値の裏付けがない
これらの要因が絡み合い、ビットコインの暴落は「いつか必ず起こるもの」として織り込まれているのです。
【バブル崩壊】ビットコイン暴落は起こるべくして起こる【大暴落】

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