生鮮コーナーが寒いのは**設計ミスではなく、食品を守るために「そうならざるを得ない構造」**です。
ただし放置すると、作業効率・体調・離職率に確実に影響します。
原因 → 生鮮特有の事情 → 実行可能な対策 → 暖房が効かない時の割り切り、の順で詳しく解説します。
生鮮コーナーが寒く、気温が低くなる主な原因
① 冷蔵・冷凍ケースの冷気(最大要因)
- オープンケースから常時冷気が放出
- 冷気は下に溜まる性質がある
- 通路・作業スペースに冷気が流入
👉 売場全体が常時冷却されている状態。
② 温度管理の厳格さ(生鮮特有)
- 食品衛生法・HACCP
- 温度上限が厳しい
- 安易に暖房温度を上げられない
③ 換気量が多い
- 鮮度・臭気対策
- 湿気・結露防止
- 冷たい外気が直接入ることも
④ 天井が高く暖気が逃げる
- 倉庫型店舗
- 売場を広く見せる設計
- 暖気が天井に滞留
⑤ 床からの冷え
- コンクリート直貼り
- 冷ケース下の冷気
- 洗浄による床の冷却
⑥ 出入口・通路配置
- 入口近くの生鮮配置
- バックヤードとの出入り
暖房を使っても暖まらない理由
- 冷却能力 > 暖房能力
- 冷気が常に供給されている
- 足元温度が極端に低い
- 換気で暖気が排出される
👉 暖房が「負け続けている」状態。
現場でできる現実的な対策(食品基準を守る)
① 冷気の流れを制御する(最優先)
効果:★★★★★
- 冷ケース前にエアカーテン
- ケース高さ・風量の微調整
- 通路への冷気漏れを遮断
👉 「冷やす範囲」を限定するのが鍵。
② 暖気を下に戻す
効果:★★★★☆
- サーキュレーターを下向き
- 天井ファン逆回転
- 吹出口の向きを作業側へ
③ 足元・作業者優先の防寒
効果:★★★★☆
- 厚手の防寒マット
- 防寒安全靴・中敷き
- ヒートインナー(作業規定内)
④ エリア分離
効果:★★★☆☆
- 生鮮区画と通路の間にビニールカーテン
- 作業場のみ簡易間仕切り
⑤ 換気の「当たり」を避ける
効果:★★★☆☆
- 給気口の向きを変更
- 直撃位置をずらす
暖房が効かない時の「割り切り運用」
● 全体暖房を諦め、局所対応
- 作業者の足元・腰周りを守る
- 休憩で体温を戻す導線設計
● 運用改善
- 作業ローテーションを短く
- 長時間固定配置を避ける
- 温かい飲み物の常備
● 夜間・非稼働時間の管理
- 夜間カバーの徹底
- 不要な冷却の抑制(基準内)
放置した場合のリスク
- 手指の感覚低下 → 作業ミス
- 腰・膝・血行障害
- 体調不良・離職増加
- 生産性低下
👉 寒さ対策は安全対策でもある。
管理側に伝える時の現実的な言い方
❌「寒すぎます」
⭕
「生鮮作業で手先の感覚が鈍り、作業効率と安全性に影響が出ています。
冷気の拡散を抑える対策を検討できないでしょうか。」


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