ガソリンと軽油はどちらも石油から作られる自動車燃料ですが、成分・エンジンの仕組み・燃焼方法・用途・価格・税金など多くの点で違いがあります。ここでは、仕組みから実生活での違いまで網羅的に詳しく解説します。
1 結論(最も大きな違い)
一番の違いはエンジンの燃焼方式です。
| 燃料 | エンジン |
|---|---|
| ガソリン | 火花で燃やす |
| 軽油 | 圧縮で自然発火 |
つまり
- ガソリン → ガソリンエンジン
- 軽油 → ディーゼルエンジン
に使われます。
2 原料(どちらも同じ)
両方とも原料は
原油
です。
原油を精製すると
- ガソリン
- 灯油
- 軽油
- 重油
などに分かれます。
3 成分の違い(重さ)
石油は沸点によって分離されます。
| 燃料 | 沸点 |
|---|---|
| ガソリン | 約30〜180℃ |
| 軽油 | 約180〜350℃ |
つまり
軽油の方が重い燃料です。
4 燃焼の仕組み
ここが最も重要な違いです。
ガソリンエンジン
ガソリンは
- 空気と混ぜる
- 圧縮する
- 点火プラグで火花
で燃焼します。
この方式を
火花点火
といいます。
ディーゼルエンジン
軽油は
- 空気を強く圧縮
- 高温になる
- 燃料噴射
- 自然発火
します。
この方式は
圧縮着火
です。
5 引火点の違い
燃えやすさも違います。
| 燃料 | 引火点 |
|---|---|
| ガソリン | 約−40℃ |
| 軽油 | 約50〜70℃ |
つまり
ガソリン
→ 非常に燃えやすい
軽油
→ 比較的燃えにくい
6 揮発性
蒸発のしやすさも違います。
| 燃料 | 蒸発 |
|---|---|
| ガソリン | 非常に蒸発する |
| 軽油 | 蒸発しにくい |
そのため
ガソリンは
爆発性ガスを作りやすい
です。
7 使用される車
燃料によって車が違います。
ガソリン車
例
- トヨタ・カローラ
- ホンダ・フィット
特徴
- 静か
- 軽いエンジン
ディーゼル車
例
- トヨタ・ハイエース
- マツダ・CX-5
特徴
- トルクが強い
- 燃費が良い
8 燃費の違い
一般的に
| 燃料 | 燃費 |
|---|---|
| ガソリン | 普通 |
| 軽油 | 良い |
理由
- ディーゼルは熱効率が高い
です。
9 トルクの違い
ディーゼルは
低回転で強い力
を出します。
そのため
- トラック
- バス
に使われます。
例
いすゞ・エルフ
10 価格の違い
日本では通常
| 燃料 | 価格 |
|---|---|
| ガソリン | 高い |
| 軽油 | 安い |
理由
- 税金
です。
ガソリンには
ガソリン税
が多くかかっています。
11 入れ間違いの影響
燃料を間違えると大問題になります。
ガソリン車に軽油
起こること
- エンジン停止
- 故障
ディーゼル車にガソリン
もっと危険
- 燃料ポンプ破損
- エンジン損傷
修理費
数十万円になることもあります。
12 排気ガスの違い
昔は
- ディーゼル → 排気が汚い
と言われていました。
しかし現在は
- DPF
- 尿素SCR
などの技術で改善されています。
まとめ
ガソリンと軽油の違い
| 項目 | ガソリン | 軽油 |
|---|---|---|
| エンジン | 火花点火 | 圧縮着火 |
| 重さ | 軽い | 重い |
| 引火点 | −40℃ | 約60℃ |
| 蒸発 | 非常に早い | 遅い |
| 燃費 | 普通 | 良い |
| 用途 | 乗用車 | トラック |
簡単に言うと
ガソリン=乗用車向け燃料
軽油=大型車向け燃料
です。


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