病院が寒く感じる・気温が低いと感じるのには、医療施設特有の明確な理由があります。ここでは
①寒くなる主な原因
②患者・付き添い・職員それぞれができる対策
③暖房を使っても暖まらない時の実践的対策
を分かりやすく、現場目線で詳しく解説します。
① 病院が寒くなりやすい主な原因
1. 感染対策・空気清浄を最優先している
- 病院は換気量が非常に多い
- 外気を大量に取り入れるため、冬は冷気が入りやすい
- 手術室・ICU・外来待合などは特に強い換気
➡ 暖房しても温めた空気がすぐ排出される
2. 医療機器・医薬品の適正温度が優先
- 機器や薬品は18〜22℃程度が基準
- 患者が寒くても、機器優先で温度が設定されることが多い
3. 天井が高く、床が冷えやすい構造
- 病院は吹き抜け・広い空間が多い
- 暖気は上に溜まり、人のいる床付近は冷たい
4. 窓・出入口が多く冷気が侵入
- 自動ドアの開閉が頻繁
- 救急搬入口・外来入口から冷気が入り続ける
5. 患者の体温低下リスクを考慮しすぎない設計
- 高齢者・点滴中・検査着の患者は特に冷えやすい
- しかし全体空調は個人差に対応しにくい
② 病院でできる現実的な寒さ対策(個人編)
1. 重ね着が最優先
- 薄手インナー+カーディガン+上着
- 前開きの服は検査・診察時も便利
2. 首・お腹・足首を温める
- マフラー・ネックウォーマー
- 腹巻き
- 厚手の靴下 or レッグウォーマー
➡ 体感温度が一気に変わる
3. ブランケットの利用
- 多くの病院で貸し出しあり(遠慮不要)
- なければ持参がおすすめ(軽量タイプ)
4. 床からの冷え対策
- スリッパだけでは不十分
- 靴下二重、または底の厚い室内履き
③ 病院側ができる寒さ対策(運営・設備面)
1. 空調のゾーニング調整
- 待合・病棟・診察室で温度を分ける
- 人が長時間滞在する場所はやや高め設定
2. 冷気侵入対策
- 自動ドアにエアカーテン
- 風除室(二重扉)の設置
3. 床暖房・輻射暖房の併用
- 空気を汚さず、感染対策と相性が良い
- 高齢者エリアに特に有効
④ 暖房を使っても暖まらない時の対策(重要)
1. 「空気」ではなく「体」を直接温める
病院ではこれが最重要です。
- ひざ掛け
- 電気あんか(使用可否は要確認)
- 使い捨てカイロ(腰・お腹・太もも)
※機器の近くでは使用制限がある場合あり
2. 換気風を避ける位置に移動
- 吹き出し口の真下
- 出入口付近
- 窓際
➡ 少し移動するだけで体感温度が変わる
3. 水分を「温かいもので」摂る
- 白湯
- 温かいお茶
➡ 体内からの放熱を抑えられる
4. 軽い体の動きで血流を上げる
- 足首回し
- かかとの上下運動
- 肩回し
※座ったままでOK
5. 遠慮せずスタッフに伝える
- 「寒くてつらいです」と伝えて問題なし
- ブランケット追加や席移動を提案してもらえることが多い
⑤ 特に寒さを感じやすい人は注意
- 高齢者
- 痩せ型
- 点滴中
- 検査着着用時
- 貧血・低血圧の人
➡ 「我慢しない」ことが安全面でも重要
まとめ(要点)
- 病院が寒いのは「異常」ではなく構造・医療上の必然
- 暖房だけで解決しないのが前提
- 体を直接温める対策+位置調整+重ね着が最も効果的
- 寒さは体調悪化の原因になるため遠慮は不要


コメント