幼稚園が寒く、室温・体感温度が低くなりやすい原因と、
暖房を入れてもなかなか暖まらない理由、その現実的な対策を、
子どもの安全・発達・集団生活を前提にして詳しく解説します。
※幼稚園は「大人が平気=子どもも平気」では絶対にありません。
大前提:幼稚園児は寒さの影響を強く受ける
- 体温調節機能がまだ未熟
- 活動量の波が大きい(動→止)
- 床に座る・寝転ぶ時間が多い
- 「寒い」と我慢しやすい
👉 冷えは体調不良・集中力低下の原因
幼稚園が寒くなりやすい主な原因
① 園舎の構造・築年数
- 古い園舎が多い
- 断熱材が少ない
- 単板ガラス・アルミサッシ
- 天井が高く暖気が上に溜まる
② 出入り・換気が非常に多い
- 登園・降園時の開閉
- 外遊びの出入り
- 感染症対策で常時換気
➡ 暖房しても冷気が入り続ける
③ 床冷えの影響
- フローリング・コンクリ床
- 床暖房がない
- 椅子より床生活が多い
④ 暖房能力・使い方の問題
- エアコン1台のみ
- 能力不足
- 安全面配慮で弱運転
- 設定温度が低め(20℃前後)
⑤ 部屋ごとの温度ムラ
- 窓際が極端に寒い
- 廊下側が冷える
- 子どもの活動位置に暖気が届かない
子どもに現れやすい「寒さのサイン」
- 手足が冷たい
- 鼻水・くしゃみが増える
- 顔色が悪い
- 集中力が落ちる
- ぼーっとする
- トイレが近くなる
⚠ 風邪ではなく冷えが原因のことも多い
基本対策(必ず行うべき)
① 適正な室温・湿度
- 室温:22〜24℃
- 活動が少ない時間帯:23〜25℃
- 湿度:40〜60%
※「少し暖かいかな?」くらいが適正
② 床冷え対策を最優先
- 厚手ジョイントマット
- カーペット+断熱シート
- お昼寝スペースは二重敷き
➡ 子どもの体感温度が一気に改善
③ 窓・出入口の冷気遮断
- 厚手カーテン
- 窓用断熱シート
- ドア下すき間テープ
- 可動式パネルで風よけ
暖房を使っても暖まらない理由
- 暖気が天井に溜まる
- 換気で暖気が排出され続ける
- 床付近が冷たいまま
- 暖房能力が空間に対して不足
👉 「暖房=空気」だけでは足りない
暖房が効かない時の実践的対策
① サーキュレーターで空気循環
- 天井に向けて弱風
- 暖気を下へ戻す
- 直接子どもに当てない
② 補助暖房を安全に併用
- パネルヒーター
- オイルヒーター
- 輻射式暖房(触れない位置)
※火を使う暖房は原則NG
③ 空間を仕切って暖める
- 可動式間仕切り
- 使用エリアを限定
- 天井が高い空間ほど有効
④ 服装・寝具で微調整
- 薄手の重ね着(2〜3枚)
- 腹巻・レッグウォーマー
- スリーパーで体幹保温
⚠ 厚着・着せすぎは汗冷えの原因
⑤ 温度の「見える化」
- 子ども目線の高さに温度計
- 窓際+中央の2か所
- 職員の体感だけに頼らない
絶対に避けたいNG対策
- 設定温度を上げるだけ
- 換気を止める
- 暖房の風を直接当てる
- 電気ストーブを無防備に使う
- 「動けば暖かい」で放置
まとめ(重要ポイント)
- 幼稚園は床冷え・換気・天井高が寒さの原因
- 暖房だけでは不十分
- 床・窓・空気循環の対策が最重要
- 大人基準ではなく子ども基準で管理
「暖房を入れているのに寒い幼稚園」は、
暖め方と守り方が足りていないだけです。


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