「津波1メートル(1m)」は一見小さく感じるかもしれませんが、実際には非常に危険で命に関わる水位になり得ます。以下、わかりやすく・具体的に解説します。
津波1mが示す意味
「海面が平常時より1メートル高く押し寄せる」ことを指します。
波の先端だけでなく、海水が陸地へ1mの深さで流れ込むイメージです(地形によって浸水範囲は広がる)。
物理的な威力・イメージ
海水1立方メートルは約1トン。幅広い面積で1m深さの水が動くと、壁のような水の力になります。
流速は場所や地形で変わりますが、人間の全力走行〜自動車並みの速度に匹敵することがあり得る(逃げられないレベル)。
流れの乱れや渦が出来ると、体を持っていかれる力がさらに強まります。
人への危険度(実感)
成人でも立っていられないことが多い。
水深1mでは、胸まで浸かるかそれに近い深さになるため、身体の自由が奪われ、流されやすい。
溺れる、打撲や衝突で意識を失う、流されて障害物にぶつかる、といった致命的リスクが高い。
車・建物・インフラへの影響
自動車は0.5〜1m程度で浮き、流される可能性が高い。(エンジン停止・車体浮遊で流出)
住宅の1階はほぼ浸水。木造の内装・電気設備が重大被害を受ける。
歩道・道路・下水・橋脚などが損傷し、二次的に大規模な被害につながる。
実際に想定される被害例
1階が浸水し、家財・家電が流出・破損。
車が流されて道路が通行不能に。
流れてきた瓦礫によるさらなる破壊・負傷。
避難ルートが遮断され、救助が困難に。
避難・対策(1mでも必ず実行すること)
1. 直ちに高台・高層の建物の上階へ避難(「2階へ上がれば安心」は必ずしも正しくない。浸水する地形ならさらに高い場所へ)。
2. 車での避難は避ける(渋滞+流される危険)。徒歩で高所へ。
3. 地震を感じたら警報を待たずに避難(津波は数分〜十数分で到達する場合あり)。
4. 川や入り江には近寄らない(津波は川を逆流して内陸深く入り込む)。
5. 避難後も波が続く(第2波が大きい)ことを想定して戻らない。
「どれくらい安全な高さが必要か」
1mの津波は建物の高さや地形で影響が大きく変わるため一概には言えませんが、可能ならば標高10m以上、あるいは明確に津波危険がない高台への避難が望ましいです。
指定避難ビル(耐津波の高層施設)がある地域では、上階へ。
日常でできる準備(簡潔チェックリスト)
避難経路と最寄り高台を家族で確認。
非常持ち出し袋(飲料水、食料、懐中電灯、携帯充電器、常備薬、笛、現金など)。
家具の固定、重い物は低い場所に配置。
車を海岸近くに置かない(避難時の流出防止)。
まとめ(短く)
津波1mは「軽くない」:命に関わる危険水位。
人が流され、車が浮き、建物1階が使えなくなる可能性が高い。
地震を感じたら即避難、高台へ。警報を待ってはいけない。
津波1mはどれくらい危険なの?
〇〇って危険?

コメント