【やばい】茨城県つくば市はクマはいる？いない？【ツキノワグマ・熊出没・熊対策・駆除】

つくば市（茨城県）に「クマ（主にツキノワグマ）」がいるか、リスクはどうか、そしてどう対処すべきか、現状の知見を整理して解説します。

つくば市にクマはいるのか
多い（出没しやすい）時期
危険性
駆除すべきか
対策（つくば市・住民・自治体レベルでできること）
結論（つくば市におけるリスクと対応）

つくば市にクマはいるのか

定着生息の可能性
– 茨城県の最新「ツキノワグマ管理計画（2025～2029年）」を見ると、県は「恒常的な生息域を維持しない」ことを目指しており、クマを大きく駆除する方向ではなく、モニタリングや啓発を重視している。
– また、県の被害防止対策報告などでは、クマ出没情報が主に県北部（山間部）に偏っており、県南・平野部（つくば市を含む）で頻繁に出るという記録はあまり強調されていない。
– 学術論文でも、ツキノワグマの分布拡大が阿武隈山地南部（茨城県を含む地域）で報じられているが、それは「拡大の可能性」であって、全域を均一に定着しているとは言い切れない。
– また、「筑波山（つくば市近辺の山）」については、低山かつ人が多く入る環境であるため、ツキノワグマの安定した定着域としては適さない、という見方がある。

→ つまり、つくば市周辺（特に市街地・里山域）で定着・多数生息しているクマは確認されておらず、リスクは比較的低いと考えられる。

多い（出没しやすい）時期

茨城県全体やツキノワグマの一般的な生態からみると、出没しやすい時期は 春（冬眠明け）〜秋（冬眠前） にかけて。
環境省の報告でも、関東地方（茨城県含む）でクマの出没が増加しやすい時期として、10月ごろ（秋）があるという傾向がある。
時間帯としては、薄明時（朝や夕方）など、クマが活動しやすい時間帯には注意が理論上必要。ツキノワグマは嗅覚・聴覚が鋭く、人の動きには敏感。 (環境省)

ただし、つくば市に関して具体的に「この時期にクマが出やすい（過去多数目撃がある）」という公開された詳細なデータは限定的。

危険性

定着個体が多くない地域（つくば市など）では、遭遇のリスク自体は高くない。
しかし、ツキノワグマは臆病な性質を持ちつつも、子連れの母グマや、驚かれた時には防御的な行動をとる可能性がある。
茨城県の管理計画でも、「人的被害を未然に防ぐ」ための注意喚起、モニタリング、戸締まり・誘引防止などが基本方針として掲げられており、完全にゼロリスクとはみなしていない。
ただし、クマによる重大な頻発的被害がつくば市のような都市近接・里山地域で多発しているとの公的報告は少ない。

駆除すべきか

現時点では「駆除（積極的な捕獲・殺処分）」を最優先にすべき地域とは言えない。つくば市のような低リスク地域では、まず出没のモニタリングと予防策を重視する方針が妥当。
茨城県の管理計画でも、捕獲中心の対策ではなく、「普及啓発」「警戒・注意喚起」「再発防止のための誘因除去（餌となるものの管理）」を柱としている。
仮に出没が増えて被害が出るようになれば、自治体・県・関係機関で協議して捕獲などを検討するステップが必要。

対策（つくば市・住民・自治体レベルでできること）

つくば市で念のためクマ対策をする／備える意味があるとすれば、以下のような対策が考えられます。

情報収集と共有
- 地域で「クマを見た・痕跡があった」場合は自治体（市・県）に通報。クマ出没情報があるかどうかを定期的にチェック。
- 町内会・自治会で注意喚起を行い、もし出没があれば住民間で情報を共有。
誘引要因の除去
- 家庭の生ゴミ、残飯などをきちんと密閉・保管し、クマを誘わないようにする。
- 果樹（庭の木など）がある場合、落ちた実を放置しない、収納場所を工夫する。
- 物置、倉庫などの戸締まりを徹底し、クマが侵入しにくくする。
山・里山への活動時の注意
- ハイキングや山歩き、草刈りなどをする場合は、クマ鈴やラジオなどを携行して足音や音を出し、人がいることを知らせる。
- 単独行動を避け、グループで行く。
- 早朝・夕方・薄暮時の活動には注意。視界の悪い場所、茂み・沢沿いなどには慎重に入る。
遭遇時の対応
- クマを見つけたら、刺激しないよう距離を保って静かに離れる。急に走らず、ゆっくり後退。
- もしクマが近くに来て威嚇してきたら、両腕で顔・頭を守るなどの防御姿勢。
- 写真や動画を取れる範囲なら記録し、自治体に報告することで出没傾向の把握に協力する。
自治体の取り組み
- つくば市・茨城県が地域の出没マップ作成や目撃記録のモニタリングを強化。
- 住民向けのクマ対策ガイドを作成・配布（登山者向け、住宅地住民向けなどに分けて）。
- 必要なら、防獣柵（電気柵など）、監視カメラ（トラップカメラ）を設置して、出没域を把握。