クマは道路に出てくることがあります。特に北海道のヒグマや本州のツキノワグマでは、実際に高速道路や県道での出没・衝突事故が報告されています。
1. クマが道路に出てくる理由
- 行動範囲が広い
ヒグマは1頭あたり数十〜数百 km²を行動範囲とし、移動の際に道路を横切ることがあります。 - 餌を求めて移動
春は若葉やタケノコ、秋はドングリを探すため、山から人里や道路沿いに出てきやすい。 - 地形的要因
道路が川沿いや谷筋に作られていることが多く、クマの移動ルートと重なりやすい。 - 誘引要因
道路脇の農作物や、動物の死骸(ロードキル)が餌となり、道路に現れることがあります。
2. 実際の事例
- 北海道滝川市(2025年8月30日)
道央自動車道で乗用車とクマが衝突、車は大破するも乗員は無事【STV】。 - 北海道大沼公園IC付近(2025年5月18日)
高速道路にクマが侵入、フェンスを乗り越えたとみられ、通行止めに【UHB】。 - 秋田県大仙市(2025年8月28日)
国道46号線でツキノワグマが目撃され、通報される【クマダス】。 - 石川県能美市・加賀市(2025年8月)
県道や市街地近くでクマ目撃が相次ぎ、県が注意喚起【TBS NEWS DIG】。
👉 北海道だけでなく、本州各地でも「道路上のクマ出没」は頻繁に起きています。
3. 道路でのクマ出没が危険な理由
- 交通事故の危険:大型個体は体重200kgを超えるため、車と衝突すると車両が大破し、人も重傷を負う可能性がある。
- 人への接近リスク:夜間や霧の中など視界が悪いと、クマを避けられず接触する危険がある。
- クマ自身の被害:交通事故でクマが死亡する事例も多く、野生動物保護の観点からも問題。
4. 道路でクマに遭遇したら
- 絶対に車から降りない。
- クラクションをむやみに鳴らさず、徐行して離れる。
- 見かけたら110番や自治体に通報し、他の人への注意喚起に協力。
- ゴミや食べ物を道路脇に捨てない(誘引要因になる)。
まとめ
- クマは山奥だけでなく、道路や高速道路にも出てくる。
- 出没は北海道だけでなく、本州各地でも増加傾向。
- 車と衝突すると人命にも関わる重大事故になる。
- 遭遇したら車外に出ず、静かに離れ、必ず通報することが重要。
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