「違法サプリ」について、定義・種類・危険性・見分け方・対策まで詳しく解説します。
1. 違法サプリとは
**違法サプリ(違法健康食品・違法栄養補助食品)**とは、法律に違反して販売されているサプリメントのことです。
主に以下の点で違法とされます。
- 医薬品成分が含まれている
日本では医薬品として認められている成分(例:筋肉増強剤、脂肪燃焼薬、ED治療薬など)を、サプリメントとして無許可で販売するケース。 - 表示や広告が虚偽・誇大
「病気が治る」「必ず痩せる」など、科学的根拠のない効能・効果を謳う場合。 - 食品衛生法や薬事法に違反
不適切な成分配合、製造管理の不備、輸入禁止成分を使用している場合。
2. 違法成分の例
日本でサプリに含まれると違法になる代表的成分には以下があります。
- 筋肉増強系(アナボリックステロイド類似物質)
→ 筋肉増強効果があるが、副作用で肝障害・心臓病・ホルモン異常のリスク。 - 脂肪燃焼・ダイエット系(未承認薬や脱水系成分)
→ 下痢・心拍異常・肝臓障害の危険性。 - ED治療薬類似成分(シルデナフィル類似物質)
→ 血圧低下、心臓病リスク。 - 睡眠・精神安定系(未承認化学物質)
→ 中枢神経への影響、依存症リスク。 - 覚醒・集中系(アンフェタミン類似物質)
→ 不眠、心拍異常、依存症の可能性。
3. 違法サプリの販売手口
- インターネット販売
海外から個人輸入されるケースが多く、国内規制の目が届きにくい。 - 怪しい広告
「絶対痩せる」「即効で筋肉がつく」「医師も推薦」といった誇大表現。 - 未認可の海外商品
成分表示が不十分、または偽装されている場合がある。
4. 違法サプリの危険性
- 健康被害
肝障害、心臓病、腎障害、ホルモン異常など、場合によっては命に関わる。 - 法律上のリスク
個人輸入でも医薬品成分が含まれる場合は違法で、摘発や罰則の対象になる。 - 品質保証がない
成分量や製造過程が不明確で、安全性や有効性が保証されない。
5. 違法サプリの見分け方
- 成分が明記されていない
日本語の成分表示がない、海外語のみの記載。 - 即効性や過剰な効果をうたう広告
「3日で体重10kg減」「筋肉爆増」など。 - 厚生労働省・薬事法の承認マークがない
国内の安全審査を受けていない場合は危険。 - 個人輸入で入手
医薬品成分が含まれている可能性があるため注意。
6. 安全なサプリの選び方
- 国内認可商品を選ぶ
厚生労働省や消費者庁のガイドラインに沿った製品。 - 信頼できる販売元から購入
大手ドラッグストアや公式サイトでの購入が望ましい。 - 成分・含有量を確認
「何が」「どれくらい」入っているかが明示されている商品。 - 健康被害情報をチェック
消費者庁の「健康食品・医薬品情報サイト」を確認する。
まとめると、違法サプリは健康被害や法律違反のリスクが非常に高いサプリです。
特に海外からの個人輸入や、怪しい広告をうたう商品は危険性が高いため、正規認可商品を選ぶことが最も安全な対策です。
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