膨らんだモバイルバッテリーは一般的な「資源ゴミ」には分類されませんが、
「小型充電式電池の資源リサイクル対象品」として専用回収ルートで扱うべきものです。
1. 「資源ゴミ」とは
自治体が定める資源ゴミは、
- 空き缶、ペットボトル、瓶
- 古紙、段ボール、雑誌
など、リサイクル可能で安全に収集できるものを指します。
これらは通常の収集車や回収拠点で安全に扱えるものです。
2. モバイルバッテリーは「資源ゴミ」ではない理由
モバイルバッテリーには リチウムイオン電池 が内蔵されています。
- 内部に可燃性の電解液を含み、衝撃や圧縮で発火・爆発の危険性がある
- 処理施設の通常ラインで扱えない
- 膨らんでいる場合は特に危険性が高い
👉 そのため、自治体の通常の「資源ゴミ」(缶・瓶・紙など)には分類できません。
3. 正しい分類:小型充電式電池の資源リサイクル
モバイルバッテリーは「一般資源ゴミ」ではなく、
**資源有効利用促進法(小型充電式電池リサイクル法)**の対象品です。
- JBRC(小型充電式電池リサイクル推進センター) の回収協力店で無料回収
- 家電量販店(ヨドバシ、ビックカメラ、ヤマダ電機など)、ホームセンターに回収ボックス設置
- 膨らんだものはボックスに入れず、店員に直接渡すことが推奨されます
つまり「資源ゴミ」というより、専用のリサイクル資源と考えるのが正しいです。
4. 自治体の扱い
- 一部自治体では「資源回収品目」の中に「小型充電式電池」や「モバイルバッテリー」と明記されているケースがあります。
- ただし「瓶・缶・紙」と同じ回収日に出すわけではなく、別途回収拠点や清掃事務所窓口に持ち込みとなることが多いです。
👉 名称は「資源ゴミ」と書かれていても、実態は「危険物を含む特殊な資源リサイクル扱い」です。
5. 保管・搬出時の注意
- 端子部分をビニールテープで絶縁
- 強い衝撃や圧迫を避ける
- 袋や金属缶に入れて安全に運搬
- できるだけ早く回収窓口へ
✅ まとめ
- 膨らんだモバイルバッテリーは 通常の資源ゴミ(缶・瓶・紙など)ではない。
- ただし「小型充電式電池のリサイクル対象資源」として 専用回収ルートに出す必要がある。
- 自治体によっては「資源ゴミ」と表示されることもあるが、扱いは別枠。
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