大分県のクマ（ツキノワグマ）について詳しく解説します。
大分県にクマは出没するのか
大分県にはツキノワグマが生息しており、主に九重山や阿蘇山に続く山地、祖母・傾山系などの山間部で出没します。平野部や都市部にはほとんど現れませんが、山間部や里山の近くでは人と遭遇する可能性があります。
多いのか
県全体ではクマの数は多くありませんが、山林や里山の広がる地域では比較的目撃されることがあります。特に九重山周辺や県境付近の山林では移動範囲が広く、秋には農作物や果樹園に下りてくることもあるため注意が必要です。
危ない季節
- 春（4～5月）
冬眠から目覚め、空腹で活発に行動するため遭遇リスクが高まります。山菜採りや登山者が増える時期です。 - 夏（6～8月）
繁殖期や子グマの独立期で移動範囲が広がり、登山道やキャンプ場で人と接触する可能性があります。 - 秋（9～11月）
冬眠前の餌確保期で、果樹や農作物に惹かれて人里に下りてくることが多く、最も危険な季節です。 - 冬（12～3月）
冬眠中のため出没はほとんどありません。ただし暖冬など条件次第で冬眠しない個体がまれに出ることがあります。
危ない場所
- 山林・林道・登山道・渓流沿いの藪
クマの移動経路や餌場になりやすく、遭遇リスクがあります。 - 里山の縁辺や農地・果樹園
栗、柿、ブドウなどの果実に惹かれやすく、特に秋は注意が必要です。 - キャンプ場や駐車場、ゴミ置き場
食べ物や生ゴミの匂いに誘われて近づくことがあります。
遭遇を避けるポイント
- 複数人で行動し、単独行動は避ける。
- 鈴・ラジオ・ホイッスルなどで音を出す（人の存在を知らせる）。
- 食べ物やゴミは密閉して管理し、外に放置しない。
- 登山やキャンプは早朝・薄暮・夜間の活動を避ける。
- クマを見かけたら近づかず、ゆっくり後退して距離を取る。子グマを見ても決して近づかない。
まとめ
大分県では、九重山・阿蘇山付近や祖母・傾山系などの山間部・里山にツキノワグマが生息しています。春と秋が特に危険で、山林や里山、農地・果樹園・登山道・キャンプ場など人里と山林の境界が危険地帯です。遭遇を避けるには、複数行動・音出し・食べ物管理・時間帯の配慮が重要です。
コメント