大阪は「まったく無関係」ではありません。府内にヒグマはいませんが、隣県(兵庫・京都など)からツキノワグマが“北摂の山地”に一時的に入り、近年は目撃がじわじわ増えています。
結論(要点)
- 生息状況:大阪府内の森林で恒常的(定住的)な生息は未確認。ただし、隣接府県の個体が一時的に侵入し、出没件数は増加傾向。府の統計では出没件数は令和5年度11件、令和6年度13件。
- 最近の具体例:2025/8/13 豊能町・走落神社付近、7/26 豊能町・牧(成獣)、7/11 豊能町・川尻(子グマ)など。2024年は茨木市(耳原・彩都・泉原など)や高槻市・島本町でも複数件の通報あり。
どの季節が危ない?
- 初夏〜秋が要警戒(活動が活発化し行動範囲が広がるため)。大阪府もこの時期の注意を呼びかけています。
- 全国的な傾向としては9〜11月、特に10月に出没が増えやすい(冬眠前の採食集中)。環境省データでも10月ピークが確認できます。
- 時間帯は夕方〜明け方に遭遇リスクが上がりやすく、府も「夕方から朝までの外出に注意」としています。(大阪府公式ウェブサイト)
どんな場所が危ない?
- 大阪では北摂の山地・里山〜住宅地縁辺部が中心。具体的には能勢町・豊能町・箕面市・茨木市北部・高槻市北部・島本町など。実際に箕面川ダム周辺、茨木市(耳原・彩都・泉原・長谷)、高槻市(原・出灰・中畑)、**島本町(若山神社周辺)**といった“山と人里の境目”での通報が相次いでいます。誘引物がある場所(放置果樹・畑の残渣・ゴミ、藪が繁った空き地、養蜂箱・果樹園など)や、ドングリ・クリ・カキが実る林縁、渓谷・沢沿いの登山道は接近しやすい。大阪府もゴミや果樹の放置・藪の管理不足が誘因になると注意喚起しています。
実用アドバイス(北摂でのハイキングや生活圏で)
- 最新の出没情報を事前確認(府ページや各市町の注意ページ)。
- 音を出す(鈴・ラジオ)/単独・薄暗い時間帯を避ける。子グマを見ても近寄らない。
- 自宅・畑周りの誘因物を除去(落ちた果実・生ゴミ・供物の放置NG、藪は刈る、果樹園・養蜂は電気柵)。
- 遭遇したら:背を向けず静かに後退、刺激しない。至近距離なら頭部を守ってやり過ごす。通報は市町村窓口へ。
まとめ:大阪府では**定住個体はいないが北摂を中心に“時々来る”**のが実態。初夏〜秋(特に秋)の山地と人里の境目で注意が必要です。最新の府・市町の情報を見て、時間帯と誘因物に気をつければ、過度に怖がる必要はありません。
コメント