茨城県北茨城市(きたいばらきし)は、茨城県最北端に位置し、太平洋に面した自然豊かな市です。四季折々の風景、温泉、美術館、海の幸など、多彩な観光資源を持ちながら、落ち着いた雰囲気が魅力で、**「知る人ぞ知る隠れた観光地」**ともいえます。
■ 北茨城市の概要
項目 | 内容 |
---|---|
所在地 | 茨城県最北端、福島県いわき市と隣接 |
面積 | 約186.8 km² |
人口 | 約38,000人(2025年時点推定) |
アクセス | JR常磐線「磯原駅」「大津港駅」など、常磐自動車道「北茨城IC」あり。東京から約2〜2.5時間 |
■ 北茨城市の観光ポイント
1. 【五浦海岸(いづらかいがん)】〜日本画の聖地〜
- 岩礁と荒波がつくり出すダイナミックな景観。
- 近代日本画の巨匠・岡倉天心が愛した場所として知られる。
- 特に六角堂(天心が建てた赤い六角形の建物)は象徴的な景観スポット。
2. 【茨城県天心記念五浦美術館】
- 日本美術院の拠点があった五浦に建つ、岡倉天心と日本画に関する美術館。
- 横山大観、下村観山など近代日本画の名作を展示。
- 海を見下ろす立地で、建物自体の景観も美しい。
3. 【大津港】
- 茨城を代表する漁港のひとつで、アンコウやヒラメなどの魚介類が水揚げされる。
- 港周辺には魚市場・食堂・直売所があり、新鮮な海の幸をその場で楽しめる。
4. 【花園渓谷】
- 北茨城の内陸部にある紅葉の名所。
- 渓流と奇岩、滝が織りなす自然美が魅力。
- 秋には紅葉が渓谷一帯を赤く染め上げる絶景スポット。
5. 【花園神社】
- 花園渓谷の中にある由緒ある神社。
- 鳥居から続く森の参道が神秘的で、パワースポットとしても人気。
6. 【磯原温泉・二ツ島温泉】
- 海沿いにある温泉地で、露天風呂から太平洋が望める宿が多数。
- 中でも二ツ島(ふたつじま)を望む絶景風呂が人気。
■ 北茨城市の食の魅力
◆ あんこう料理
- 冬の味覚として知られる「あんこう鍋」が名物。
- 地元漁港で水揚げされた新鮮なアンコウを使い、コクのある味噌ベースで煮込む。
- 肝(あん肝)や皮も入っており、コラーゲンたっぷり。
◆ 地魚と海鮮丼
- ヒラメ、イカ、タコ、シラスなど新鮮な魚介を楽しめる。
- 漁港周辺や道の駅にある食堂では、ボリューム満点の海鮮丼が人気。
■ 季節の観光イベント
季節 | イベント |
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春 | 海沿いの桜並木(磯原駅近くなど) |
夏 | 海水浴(大津浜海水浴場など)、花火大会 |
秋 | 花園渓谷の紅葉、紅葉ライトアップ |
冬 | あんこう祭り、あんこう鍋フェア(11月〜2月) |
■ 北茨城市の魅力まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
自然 | 海岸・渓谷・温泉など自然の宝庫 |
歴史・文化 | 岡倉天心ゆかりの五浦海岸・六角堂・美術館 |
食 | 冬のあんこう鍋をはじめとする海の幸が豊富 |
温泉 | 海が見える露天風呂が魅力的な温泉宿 |
アクセス | 常磐線・高速道路で首都圏からアクセス良好 |
■ まとめ
北茨城市は、海と山、文化と食、静けさと絶景がすべてそろった多面的な魅力を持つ街です。
観光地としての派手さはありませんが、心静かに自然を感じ、美味しいものを味わい、リフレッシュしたい人には最適な場所です。
東京から2時間前後でアクセスできる「ちょっとした遠出」にもぴったり。混雑を避けて、落ち着いた休日を過ごしたい方にはとてもおすすめの観光地です。
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