フィリピンが「かなり暑い」と感じられる主な原因と、旅行者や在住者にとって有効な暑さ対策を、気候・生活習慣・地理的条件の面から詳しく解説します。
■ フィリピンが暑い原因
1. 赤道に近く、熱帯モンスーン気候に属している
- フィリピンは赤道近くに位置し、高温多湿の熱帯気候。年間を通じて平均気温は26~34℃と高く、寒い季節はほぼありません。
- 一年を大きく2つの季節に分けます:
季節 | 時期 | 特徴 |
---|---|---|
乾季(ドライシーズン) | 12月〜5月 | 晴天が多く、気温が高い。特に4~5月は40℃近くまで上がる日も |
雨季(ウェットシーズン) | 6月〜11月 | 湿度が非常に高く、蒸し暑くなる。局地的なスコールも頻発 |
2. 日差し・紫外線が非常に強い
- 赤道に近く太陽の角度が高いため、日中の直射日光が強烈
- 肌に直接当たる紫外線が非常に強く、日陰でもジリジリと焼けるような感覚があります
3. 湿度が非常に高い(80〜90%)
- 汗をかいても蒸発せずに体温が下がりにくく、熱がこもりやすい
- 特に雨季の午後は気温+湿度で体感温度が40℃を超えることも珍しくありません
4. 都市部のヒートアイランド現象
- マニラやセブなどの都市部ではコンクリートやアスファルトが多く、蓄熱と排熱の影響で夜間も気温が高い
- 加えて、交通渋滞による排気ガスも暑さの一因になっています
■ フィリピンでの具体的な暑さ対策
1. 服装の工夫(通気性と紫外線対策)
- 綿・リネンなど通気性が高い素材の薄手の服を選ぶ(風通し重視)
- 紫外線対策として、つばの広い帽子・UVカットの薄手長袖・サングラスを活用
- 屋内と屋外の温度差が大きいため、**軽い羽織もの(冷房対策)**も携帯すると便利
2. 水分+電解質の補給を意識的に行う
- 毎日2リットル以上の水分補給を意識(のどが渇く前に飲む)
- 発汗による塩分・ミネラルの損失を補うために、**スポーツドリンクやORS(経口補水液)**が有効
- フィリピンでは「Gatorade」「Pocari Sweat」「Hydrite」などがコンビニ・薬局で入手可能
3. 活動時間を調整する
- 日差しが強く気温が高い午前10時〜午後3時の外出は避ける
- 屋外観光や買い物は朝早く(7〜9時)または夕方以降に行うと快適
4. 冷房・換気・遮熱の工夫
- フィリピンの都市部のホテルやモールは冷房が強力。急激な温度変化による体調不良に注意(羽織ものが有効)
- 外では日差しを避け、日陰・木陰・屋根付き歩道を歩く
- 室内ではブラインドやカーテンで日光を遮り、扇風機や冷房を併用
5. 日焼け・紫外線対策を徹底
- 紫外線指数が非常に高く、SPF50・PA++++以上の日焼け止めが必要
- 海やプールではウォータープルーフタイプ+ラッシュガード着用がおすすめ
- 1日に2〜3回は塗り直しが必要
6. 熱中症・脱水の初期対応を理解しておく
- 【症状】めまい、頭痛、吐き気、倦怠感、発熱
- 【対処】すぐに涼しい場所で休み、首や脇などを冷やす+水分と電解質の補給
- 【現地の薬局で購入可能】Hydrite(経口補水剤)、ORSパウダーなど
■ 地域別の暑さの特徴と対策
地域 | 特徴 | 対策ポイント |
---|---|---|
マニラ(首都) | 一年中暑く、交通渋滞もあり空気がこもりやすい | 移動はGrabなど冷房車を利用、午前・夕方に行動 |
セブ島・パラワン | 乾季は晴天が続き、紫外線が強烈 | ビーチでは日焼けと脱水に注意、帽子・ラッシュガード必須 |
バギオ(高原地帯) | 標高が高く比較的涼しい(避暑地) | 日中は暑くても朝晩は冷えるため、軽い上着が必要 |
■ 子ども・高齢者・体調に不安がある方への注意点
タイプ | 注意点 |
---|---|
子ども連れ | こまめな水分補給・日陰での休憩・あせもケアを |
高齢者 | 暑さに気づきにくくなるため、周囲のサポートが重要 |
妊婦・持病持ち | 暑さで体調を崩しやすいため、短時間の外出と室内中心の行動を |
■ まとめ
▼ 暑さの原因(フィリピン)
原因 | 内容 |
---|---|
緯度 | 赤道近くで年間を通じて高温 |
気候 | 熱帯モンスーン気候で蒸し暑い |
紫外線 | 非常に強く、日差しが肌に刺さるように感じる |
都市熱 | コンクリート・排気ガス・渋滞で熱がこもる |
▼ 実践的な暑さ対策
分野 | 対策内容 |
---|---|
服装 | 通気性重視の薄手衣類、UVカット長袖、帽子 |
紫外線対策 | SPF50以上の日焼け止め、サングラス、ラッシュガード |
水分補給 | ボトル水・スポーツドリンク・ORS(経口補水液) |
行動時間 | 午前と夕方を中心に外出、日中は屋内で休憩 |
冷房対策 | 室内外の温度差に注意、軽い羽織りを携帯 |
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