「脚立は100円均一には販売されていない、もしくは100円では買えない理由」について詳しく解説します。
1. 材料費が高い
脚立は、人が乗るために十分な強度が必要です。そのため、以下のようなコストがかかります。
- 金属(アルミ・スチール)や高強度プラスチック
→ 100円の商品に使用するには高価すぎる - 滑り止めゴム、補強材、リベットなどの部品
→ 小さな部品でも数十円〜百円単位のコストがかかる
材料費だけで100円を大きく超えてしまうのです。
2. 安全性・耐荷重基準が厳しい
脚立は人の体重を支える道具なので、転倒や破損による重大事故につながる危険性があります。
- 耐荷重100kg〜150kg以上の基準が一般的
- 安定性を高める構造(幅広ステップ、補強フレーム)
- 滑り止め加工や安全ロック機構が必要
これらを安全基準(JIS規格など)を満たして設計・製造するには高い品質管理が必要です。100円では安全性を担保できません。
3. サイズ・物流の問題
脚立は物理的に大きく、店舗での陳列・運搬・保管にコストがかかります。
- 店舗の売場面積が限られている100円ショップには不向き
- 倉庫・輸送でも場所を取るため送料コストが高い
コンパクトに梱包するにも限界があるため、100円ショップの物流システムには合わない商品です。
4. 製造・加工コストが高い
脚立の製造工程は意外と手間がかかります。
- 金属加工(曲げ、溶接、リベット止め)
- 表面処理(アルマイト、塗装、防錆)
- 組立作業
これらをすべて100円でまかなうのは現実的に不可能です。
5. 法的リスク・責任問題
万が一、100円ショップで販売した脚立が破損し事故が起きた場合:
- 販売店が損害賠償責任を負う
- 法律上の安全基準違反が問われる可能性もある
こうしたリスクを避けるため、100円均一は脚立の販売に踏み込みません。
6. 100円均一で扱う「関連用品」はある
100円ショップでも以下のような脚立「関連グッズ」は売られています。
- 踏み台カバー(滑り止めマット)
- 脚立の収納用フックやベルト
- ミニ踏み台(ただし耐荷重は低い)
- 簡易ステップ(300〜500円商品)
あくまで補助用品や小型アイテムにとどまっています。
まとめ表
理由 | 内容 |
---|---|
材料費 | 強度のある材料が高価 |
安全性 | 厳しい耐荷重基準が必要 |
サイズ | 大型で物流・陳列に不向き |
製造コスト | 加工工程が多い |
法的リスク | 販売店の責任が大きい |
100均で扱う関連商品 | カバー・小型踏み台は可能 |
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