古い米を美味しく食べるには、炊き方だけでなく、「食べ方そのものに工夫を加える」ことがとても大切です。ここでは、表を使わずに、古米特有のにおいやパサつき、味の弱さをカバーする方法を、具体的な料理や調理の工夫を通じて詳しくご紹介します。
—
【古い米の主な弱点】
まず、古い米には以下のような特徴があります:
香りが弱くなっている、または「古米臭(ぬか・酸化臭)」がある
味に甘みやうま味が少ない
炊いたあとにパサつきやすい
粘りが少なく、もっちり感が足りない
これを逆手にとって、「香りや味の濃い料理」「食感を生かす料理」に仕立てるのがコツです。
—
方法①:味付きごはん・混ぜごはんにする
古米の味やにおいを調味料・具材で包み込む方法です。
おすすめの味付きごはん例:
炊き込みご飯
しょうゆ・みりん・だし・具材(鶏肉、にんじん、ごぼう、しめじ、油揚げなど)で炊く
→ 古米のにおいを完全に包み込めて、うま味も倍増します。
キノコごはん・たけのこごはん
香りの強い具材と一緒に炊くことで風味が豊かに。
ツナ+コーンの混ぜご飯
炊き上がった米にツナ・コーン・マヨ・しょうゆを混ぜるだけで、香りとコクがプラスされます。
—
方法②:チャーハン・ピラフなど炒めご飯にする
古米は粘りが少なく、炊きたてをそのまま食べるとパサつく場合がありますが、炒めご飯に向いているとも言えます。
理由:
水分が飛んでいる分、炒めてもべちゃつかない
味付けと油でパサつきや臭みを感じにくくなる
卵・ネギ・醤油などの香ばしい風味で「別の料理」として楽しめる
おすすめアレンジ:
卵チャーハン
キムチチャーハン
カレーピラフ
ガーリックライス(にんにく・バター・しょうゆ)
—
方法③:丼物に使う
丼にすれば、具材とタレの味が主役になり、古米の弱さが気になりません。
おすすめ丼:
親子丼
牛丼
焼き鳥丼(タレで照り焼き風に)
麻婆丼や豚キムチ丼(濃い味が合う)
※タレをご飯に少し染み込ませて、しっとりさせると食感もよくなります。
—
方法④:カレー・シチューのごはんに使う
カレーやシチューのようなソース系の料理では、ご飯自体の香りや味があまり気になりません。
特におすすめは:
キーマカレー(香辛料が強くて臭い消しにもなる)
ホワイトシチューライス
ドライカレー(古米のパラパラ感が活きる)
スパイスカレー(クミン・ターメリックでさらに香り強化)
—
方法⑤:おにぎりよりは“焼きおにぎり”にする
古米で作るおにぎりは冷めると硬くなりやすく、味もボケがちです。
そこでおすすめなのが「焼きおにぎり」。
醤油、みそ、だしを塗って表面を焼くことで香ばしさアップ
中にチーズや梅干しを入れると味に変化が出る
オーブン・トースターで焼くだけでもパリッと美味しく仕上がる
—
方法⑥:雑炊・おかゆ・スープご飯にする
古い米のパサつきや硬さを逆手にとって、水分を足して柔らかく食べる方法です。
アレンジ例:
鶏だし雑炊(鶏肉+卵+ねぎ)
梅干しのおかゆ(塩分と酸味が臭みをカット)
韓国風クッパ(焼肉のタレ+スープで風味豊か)
中華風たまごスープごはん(ごま油で香り付け)
柔らかくすることで、古米のざらつきや芯を感じにくくなります。
—
方法⑦:冷凍→レンジ加熱で食感を整える
一度炊いた古米をすぐ冷凍し、電子レンジで再加熱することで、ふっくら感が戻りやすくなります。
冷凍時はラップで包むか保存容器で空気を遮断
加熱時に少量の水(大さじ1程度)をかけてからチンすると、蒸気で再び柔らかくなります
「時間を置いて炊きたてを楽しむ」という点でも、古米は冷凍活用向きです。
—
最後に要点のまとめ(口頭で思い出せるように)
古米は「香り・味が弱い → 濃い味で包む」
炒める・煮る・混ぜるで、においやパサつきを隠す
丼・チャーハン・カレー・焼きおにぎりが特におすすめ
水分を加える雑炊や冷凍活用も効果的
—
どんなに古くても、調理法次第で「普通においしい」と感じられるようになります。
もし、特に古くてにおいが強い米や、業務用ブレンド米など特徴的なものを使っている場合は、さらに特
【古米】古い米を美味しく食べる方法を解説【古古古米】

コメント