家の押し入れが寒い・気温が低いのはとても自然な現象で、
実は暖房を使っても基本的に暖まりません。
これは故障でも失敗でもなく、押し入れの構造そのものが原因です。
ここでは
原因 → 正しい対策 → 暖房しても暖まらない理由と本質的解決策
を、収納・建物の観点から詳しく解説します。
① 押し入れが寒くなる主な原因
1. 居室と構造的に切り離されている
- 壁・襖で区切られている
- 空気がほぼ流れない
👉 暖気が入らない
2. 外壁・床・天井に接している
- 北側配置が多い
- 床下・外気の影響を強く受ける
3. 断熱が簡易的
- 押し入れは断熱優先度が低い
- 壁・床が冷えやすい
4. 物が多く空気が滞留
- 布団・衣類が密集
- 冷えた空気が入れ替わらない
5. 暖房の対象外として設計されている
- 吹き出し口なし
- 輻射熱も届きにくい
② 押し入れが寒い時の「正しい対策」
※目的は**暖めることではなく「冷やさない・湿気を溜めない」**です。
① 扉(襖)を定期的に開ける(最重要)
- 日中1〜2回
- 暖房中に数十分
👉 室内の暖気を入れる
② 底面・壁の冷えを遮断
- すのこを敷く
- アルミ断熱シート併用
③ 収納量を詰め込みすぎない
- 空気の通り道を作る
- 布団は立てて収納
④ 除湿を優先
- 除湿剤
- 炭・珪藻土
👉 冷え+湿気=カビ防止
⑤ 北側押し入れは防寒重点
- 内側に断熱シート
- 断熱ボード
③ 暖房を使っても押し入れが暖まらない理由
理由① 空気が循環しない
- 暖気が入らない
- 冷気が滞留
理由② 冷たい壁・床に吸われる
- 少量の暖気は即放熱
理由③ 暖房設計の範囲外
- 押し入れは居住空間ではない
理由④ 暖房で直接加熱すると逆効果
- 結露・カビの原因になる
④ 暖房を使わずにできる「本質的解決策」
① 押し入れは「室温追従」でOKと割り切る
- 室温より少し低いのが正常
- 無理に暖めない
② 冷えの入口を塞ぐ
- 外壁側断熱
- 床下冷気遮断
③ 湿度管理を徹底
- 40〜60%を維持
- 湿気が冷えを増幅させる
④ 長期保管物の工夫
- 布団袋(通気タイプ)
- 防湿カバー
⑤ やってはいけないNG対策
⚠️ ヒーターを入れる
→ 火災・結露・カビの危険
⚠️ 密閉しっぱなし
→ 冷え+湿気で劣化
⚠️ ビニールで完全密封
→ 逆に結露
⑥ 効果が高い優先順位まとめ
1️⃣ 暖房中に扉を開ける
2️⃣ すのこ+断熱
3️⃣ 除湿
4️⃣ 収納量調整
5️⃣ 北側断熱補強
結論
押し入れは
「寒い=異常」ではありません。正常です。
重要なのは
- 無理に暖めない
- 冷気と湿気を遮断
- 室内と緩やかにつなぐ
これができれば、布団や衣類を守りながら寒さ問題も解決します。


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