ロビーが寒いのは「暖房が弱いから」だけではありません。人の出入り・空間構造・運用目的が重なった結果で、普通の部屋と同じ対策をしても効きません。
原因 → 有効な対策 → 暖房が効かない時の現実的対処、の順で詳しく解説します。
ロビーが寒く、気温が低くなりやすい主な原因
① 出入口の開閉が多い(最大要因)
- 自動ドアの頻繁な開閉
- 外気が直接流入
- 暖気が常に逃げる
👉 暖房しても外気と入れ替わっている。
② 天井が高く空間が広い
- 吹き抜け構造
- 暖気が上に溜まる
- 人のいる床付近が暖まらない
③ ガラス面が多い
- 大型窓・ガラス壁
- 放射冷却が大きい
- 窓際が特に寒い
④ 石・タイル・大理石床
- 蓄冷性が高い
- 足元から冷える
- 長時間滞在で体温低下
⑤ 空調の設定目的が「快適」ではない
- 滞留時間が短い想定
- 温度は控えめ
- 省エネ優先
暖房を使っても暖まらない理由
- 外気侵入が止まらない
- 暖気が上に逃げる
- 床・壁が冷え切っている
- 空間容積が大きすぎる
👉 空気だけ温めても意味が薄い。
ロビーで本当に効く対策(運営側)
① 外気侵入を減らす(最優先)
効果:★★★★★
- 風除室(二重扉)
- 自動ドア開閉時間短縮
- 回転ドア
② 足元対策
効果:★★★★☆
- カーペット・ラグ
- 断熱マット
- 待合エリアだけ敷設
③ 気流制御
効果:★★★★☆
- エアカーテン設置
- 天井ファン(冬用回転)
- 暖気を下へ循環
④ 窓・壁の放射冷却対策
効果:★★★☆☆
- 厚手カーテン
- 窓際席を減らす
- 観葉植物配置
⑤ 局所暖房
効果:★★★☆☆
- ベンチ下ヒーター
- 足元パネルヒーター
- 待機場所限定
暖房が効かない時の現実的な対処(利用者側)
● 長居しない動線設計
- 待機時間を短縮
- 寒い場所に滞在しない
● 座る場所を選ぶ
- 出入口・窓際を避ける
- 中央・壁側を選択
● 個人装備で補う
- コートを脱がない
- マフラー・手袋着用
やってはいけない対策
❌ 全体を強暖房にする
❌ 出入口付近に暖房設置
❌ 吹き抜け対策なし
→ 光熱費だけ増えて効果なし。
寒さを放置すると起きる問題
- 利用者満足度低下
- 滞在時間短縮
- クレーム増加
- 高齢者の体調悪化
結論(重要)
ロビーの寒さ対策は
「室温を上げる」ではなく「外気と気流を制御する」こと。
暖房は最後の補助です。


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