「津波40cm(0.4m)」は数字だけを見ると小さく感じますが、実際には命を落とす危険があるレベルです。
津波は“普通の波”とは全く違い、高さが低くても人体・車・建物に強い力を加えるため、40cmでも絶対に油断できません。
以下、専門的に詳しく解説します。
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🌊 津波40cmが危険な理由
🔹 ① 津波は“波”ではなく“海そのものが押し寄せる”
一般的な海の波 ⇒ 上下に揺れるだけ
津波 ⇒ 海面が持続的に盛り上がり流れ込む「巨大な水の塊」
40cmでも、持続的に押し寄せ、膝〜太もも付近までの水が強い流れを伴って押し流すので、歩行はほぼ不可能になります。
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🔹 ② 人は40cmでも流される
水深と人の流されやすさの関係:
水深 危険度 説明
20cm 危険 足を取られ転倒しやすい
30cm 非常に危険 成人でもバランスを失い転倒
40cm 極めて危険(命の危険) 流れがあれば成人でも簡単に流される
津波の流速は時速10〜30kmになることもあり、
40cmの水深でも倒れた瞬間に強流にさらわれる危険があります。
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🔹 ③ 車は30cmで動かなくなり、50cmで浮く
車は約30cmの浸水でエンジン停止
50cmに近づくと浮き上がり、横転・流出
つまり、津波40cmは車両の避難を妨げ、場合によっては車ごと流される直前の水深です。
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🔹 ④ 津波40cmは建物や周囲の状況も悪化させる
道路が冠水し避難ルートが遮断
流木・船・コンテナなどの漂流物がぶつかり被害拡大
川の逆流が起きる(津波は川をさかのぼる)
40cmでも「歩いて逃げることが不可能」「車も動かない」という最悪の状況になります。
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🔹 実際の事例:40〜50cmで死者が出た津波
国内外の津波被害の分析では、
40〜60cmの津波でも死亡事例が多数存在
特に港・河口・低地では流速が強く、逃げ遅れによる被害が発生
つまり、津波40cmは「十分に命を奪い得る高さ」です。
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🔹 津波40cmでの具体的な状況(イメージ)
足が水に埋まり、歩けなくなる
水の勢いで体が横に流される
倒れると起き上がれない
ドアや門が押されて開かなくなる
車が動かない・渋滞が発生
避難の妨害で「逃げ遅れ」につながる
> 40cmの津波は、人命に直結する危険領域です。
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🔹 津波40cmで取るべき行動
1. 必ず高台へ避難する
「40cmなら大丈夫」という判断は非常に危険。
2. 車で逃げない(渋滞・浸水停止の危険)
徒歩でより高い場所へ。
3. 海・川・港には絶対に近づかない
津波は川を逆流し、40cmでも強流になる。
4. 第一波後も戻らない
津波は後から大きな波が来ることが多い。
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🔹 総まとめ(短く)
津波40cm=命を奪い得る危険な高さ
成人でも簡単に流される
車も動かなくなり、避難を妨げる
流速があるため、40cmでも致命的
この高さでも「必ず避難」すべき



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