Apple Watchは「防水」や「耐水」とよく言われますが、「洗ってもいいか」には明確な条件と注意点があります。
誤った洗い方をすると、内部故障や腐食の原因になることもあるため、以下で詳しく解説します。
🧭 1. Apple Watchは「洗ってもいい」のか?
結論から言うと──
✅ 軽い水洗い(ぬるま湯や水道水でのすすぎ)はOK
❌ 石けん・洗剤・アルコール・お湯・シャワーの水圧はNG
つまり、**「正しい方法での洗浄は可能」**ですが、
洗剤や強い水流で洗うのは危険です。
💧 2. モデル別「洗ってよい」範囲
モデル | 防水性能 | 洗ってOKな範囲 | 洗ってはいけない行為 |
---|---|---|---|
Series 2〜Series 8 / SE | WR50(水深50mまで耐水) | 軽く水洗いOK(手洗い・汗・雨など) | 石けん・洗剤・温水・シャワー・シャンプー |
Ultra / Ultra 2 | WR100(水深100mまで耐水) | 水洗いOK・水泳も可 | 熱湯・泡立て洗剤・超音波洗浄 |
Series 1・初代 | 生活防水レベル | 洗うのはNG(濡れた布で拭くのみ) | 水に浸ける・すすぐ |
🚿 3. 洗うときの正しい手順
Apple公式でも推奨されている安全な洗い方は次のとおりです。
✅ 正しい洗浄手順
- 充電ケーブルを外す(通電中は絶対NG)
- バンドを外す(素材により水NGのものもある)
- ぬるま湯または水道水で軽くすすぐ
- 20〜30秒ほどで十分
- 水温は35℃以下
- 柔らかい糸くずの出ない布で拭き取る
- マイクロファイバークロスなど
- 自然乾燥(風通しのよい日陰で30分〜1時間)
🧴 4. 絶対に使ってはいけないもの
以下を使うと、防水シールやマイク穴・スピーカー穴が損傷します。
NGアイテム | 理由 |
---|---|
石けん・ハンドソープ | 泡や香料がマイク穴・隙間に残留 |
食器用洗剤・洗濯用洗剤 | シリコン・ガラスコーティングを劣化させる |
アルコール・除菌シート | 表面コーティング・防水パッキンを傷める |
熱湯・お湯 | 防水シールを変形させる |
強い水流(シャワー・蛇口直射) | スピーカーやマイク内部に水侵入 |
エアダスター・ドライヤー | 内部に圧力がかかり破損リスク |
🧼 5. バンドを洗うときの注意
バンドは素材ごとに扱いが違います。
バンド素材 | 洗えるか | 洗い方のポイント |
---|---|---|
スポーツバンド(フルオロエラストマー) | ◎ 洗える | 水で手洗い→自然乾燥 |
ナイロンループ系 | △ 洗えるが水に弱い | 中性洗剤を薄めて軽く手洗い→完全乾燥 |
レザー(革) | ✖ 洗えない | 乾いた布で拭くのみ(濡らすと変形) |
金属(ステンレス・チタン) | △ 洗える | 水洗いOKだがすぐ拭き取り |
ファブリック・編み込み | △ | 中性洗剤でやさしく洗い、乾燥必須 |
⚡ 6. 洗った後にやるべきこと
- 完全に乾いてから電源を入れる/充電する
- スピーカーに水が入ったら
- 「設定」→「ウォーターロック」→「解除」操作で排水
- Digital Crown(横の丸いボタン)を回すと水が排出される
💡 7. 洗う頻度とおすすめタイミング
- 毎日の運動後・入浴前後・手洗いのあとなど、汗や汚れがついたときに軽くすすぐ程度でOK
- 週1〜2回、全体を軽く洗うと清潔に保てます
- レザーバンドや布系は、水洗いではなく乾拭きを基本に
❌ 8. 洗ってはいけないシーン(実例)
シーン | 理由 |
---|---|
シャワー中 | 高圧・高温で防水性能を超える |
お風呂・温泉 | 温度・成分で防水シールが劣化 |
食器洗いと一緒に | 洗剤・油汚れ・高温 |
アルコール除菌 | 表面コートが剥がれる |
超音波洗浄機 | 内部に振動が伝わり破損の危険 |
✅ まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
洗ってもいい? | 水洗いならOK(石けん・洗剤はNG) |
正しい洗い方 | 水で軽くすすぎ→柔らかい布で拭く→自然乾燥 |
NG行為 | 洗剤・お湯・強い水流・アルコール |
モデル差 | Series 2以降は軽い水洗いOK、初代・Series 1はNG |
バンド | 素材ごとに扱いが異なる |
洗う頻度 | 汗・汚れがついた時、または週1〜2回目安 |
💡ポイント:
Apple Watchは「防水」ではなく「耐水」設計。
正しい方法なら洗っても問題ありませんが、洗剤・お湯・強い水流は絶対に避けることが大切です。
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