iOSをアップデートしてしまったあとに「前のバージョンに戻せるか(ダウングレード)」について詳しく解説します。結論から言うと、条件次第で可能ですが 制限が非常に多く、常にできるわけではありません。
1. ダウングレード(iOSを戻す)とは
- iOSのアップデート前のバージョンに戻すことを「ダウングレード」と呼びます。
- 公式にはAppleは 基本的に最新iOSの使用を推奨 しており、古いバージョンへのダウングレードは制限されています。
2. ダウングレードが可能な条件
- Appleがそのバージョンの署名(SHSH)をまだ有効にしていること
- Appleは古いiOSの署名を数日〜数週間で停止します。
- 署名が停止されると、そのバージョンへの復元は不可能になります。
- 事前にバックアップを取ってあること
- iOSのバックアップは基本的にアップデート後のバージョンと互換性があります。
- 最新バージョンのバックアップを古いiOSに復元することはできません。
つまり、Appleが署名している間にダウングレードしないと、基本的には戻せません。
3. ダウングレードの手順(条件付き)
- パソコンに最新のiTunes(Windows)またはFinder(Mac)を準備
- Appleのサーバーから戻したいiOSの正式IPSWファイルをダウンロード
- Appleが署名しているバージョンのみ可能
- iPhoneをリカバリーモードまたはDFUモードにする
- iTunes/Finderで「復元」キーを押しながらIPSWを選択
- Windows:Shift + 復元
- Mac:Option + 復元
- 復元完了後、バックアップからデータ復元(古いバージョンに対応しているバックアップに限る)
4. 注意点・リスク
- データ消失のリスクが高い
- 最新iOSのバックアップは古いiOSでは復元できません
- 署名が切れたiOSには戻せない
- アプリ互換性やセキュリティが低下する可能性がある
- Apple非推奨であり、最悪の場合端末が使用不能になることもあります
5. 代替策
- 最新iOSで不具合がある場合は修正版のアップデートを待つ
- 特定のアプリが動かない場合はアプリ側のアップデートを待つ
- 設定リセットや再インストールで問題を解消できる場合が多い
✅ まとめ
- ダウングレードは Appleが署名している間だけ可能
- バックアップの互換性に注意
- 手順はDFUモード+iTunes/Finderで復元
- リスクが高く、Appleは非推奨
- 基本的には 最新iOSに適応する形で不具合対処 するのが現実的
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