iPhoneの画面が点灯せず真っ暗なままなのに、通知音やバイブ、タップ音など**音だけはする(中身は動いている)**という状況は、液晶やディスプレイ周りの故障が疑われます。
このような状態でも「ブラインド操作(画面を見ずに操作)」がかろうじてできるなら、最低限のデータのバックアップや復元作業が可能なチャンスです。
ここでは、原因と対処法、やっておくべきことを順を追って詳しく解説します
✅ この症状の主な原因
原因 | 内容 |
---|---|
ディスプレイの物理故障 | 落下・衝撃・水濡れなどで画面の表示だけが死んでいる |
OLEDのバックライト故障 | 表示はされているが光らず見えない状態 |
iOSの一時的なバグ | アップデートやアプリ動作で画面がバグってる場合もある |
コネクタ接触不良 | 内部のディスプレイ接続部分が緩んだりズレている可能性 |
✅ 対策・対処法(順番に試してください)
① 強制再起動を試す(基本中の基本)
この段階で一時的な表示不具合なら復活する可能性があります。
🔧 やり方(iPhone 8以降):
- 音量ボタン「上」を押してすぐ離す
- 音量ボタン「下」を押してすぐ離す
- 電源ボタン(右側)をAppleロゴが出るまで長押し
👉 画面は見えなくても、ロゴが出て音が鳴る・バイブが動くか注意深く確認してください。
② LightningケーブルでPCに接続し、iTunesやFinderに認識させる
パソコンに接続すれば、iPhoneが内部的に正常かどうか確認できます。
- Mac:Finderを開く(macOS Catalina以降)
- Windows or macOS Mojave以前:iTunesを開く
- 接続後、デバイス認識されれば操作可能
- 「今すぐバックアップ」でデータを保存
- 必要であれば「アップデート」や「復元」が選べる
③ ブラインド操作で音声読み上げ機能(VoiceOver)を使う
画面が真っ暗でもVoiceOverを使えば、読み上げで内容確認しながら操作が可能です。
🔧 Siriが使える場合(イヤホンやホームボタン経由で)
「Hey Siri、VoiceOverオンにして」
または、スリープボタン長押しでSiriを起動して音声で同じ指示を。
📌 注意:
- 操作が特殊になる(1本指タップで選択、2本指で確定など)
- 操作に慣れてないと時間がかかるけど、写真の削除やiCloud設定変更など最低限のことは可能
④ iCloud経由でデータを救出する(iPhoneがオンラインの場合)
画面が点かなくても、Wi-Fiに繋がっていて電源が入っていればiCloudに自動バックアップされている可能性があります。
🔍 チェック方法:
- 他のデバイスやPCで iCloud.com にログイン
- 写真、連絡先、メモ、カレンダー、ファイルなどを確認・ダウンロード可能
- 「iPhoneを探す」機能から遠隔操作もできる(紛失モード、消去など)
⑤ 修理を前提に、最低限の準備を
画面表示の復旧が難しければ、Apple Storeや修理店で画面交換が必要になります。
その前にやっておくべきこと:
項目 | 内容 |
---|---|
データのバックアップ | iTunesまたはiCloudで実行(見えなくても可能な場合あり) |
アカウントサインアウト | 修理依頼前にApple IDからサインアウトが必要なケースも(できるなら) |
修理予約 | Apple公式か正規プロバイダ、もしくは信頼できる非正規店 |
✅ 修理費の目安(Apple公式)
- 画面交換のみ:2万〜4万円前後(モデルによる)
- AppleCare+加入者:3,700円(定額)
- ディスプレイだけでなく本体側基盤に問題がある場合は本体交換になる可能性も
✅ まとめ
画面が点かず音だけする=内部は動いているが、ディスプレイ関連に問題ありという状況です。
🔧対処法まとめ:
- 強制再起動を試す
- PCでiTunes/Finder認識を確認
- SiriでVoiceOverをONにしてブラインド操作
- iCloudやFinder経由でバックアップやデータ取得
- 必要であれば修理へ(その前にバックアップを最優先)
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