結論:モバイルバッテリーの発火には“予兆”が出ることが多いです。
ただし進行が早い場合もあるので、下のサインを一つでも見つけたら「即使用中止・隔離」を基本にしてください。
発火の代表的な予兆(五感チェック)
視覚
- 膨らみ/変形(ケースの隙間が広がる、フタが浮く)
- 変色・焦げ・溶け(端子やUSB口の黒ずみ、樹脂の黄ばみ)
- 液漏れ・白い結晶(電解液のにおい・跡)
- LEDの異常(点滅が乱れる、常時点灯・消灯)
嗅覚
- 刺激臭・甘い溶剤臭・焦げ臭(電解液や焼けの匂い)
触覚(温度)
- 触れないほど熱い/局所的な“ホットスポット”
充電・給電をやめても温度が下がらない。
聴覚
- プチプチ/シューという音、異音(内部のガス発生や放電音)
動作の異常
- 充電が極端に遅い/すぐ減る/勝手に再起動
- 接続が不安定、ケーブル差し替えでも改善しない
- 過電流・過熱警告がデバイス側に表示
進行ステージ別にみる危険サイン
- 早期:ほんのり熱い、臭う、LED挙動が不安定
- 中期:膨らみ・変形、局所的に熱い、端子が焦げる
- 直前:煙・パチパチ音・強い臭い(この段階は即離隔・避難)
異常を感じたら今すぐやること(安全手順)
- 充電や給電を即停止してケーブルを外す(無理に握らない)。
- 不燃・耐熱の場所に隔離:金属トレイやタイル床の上など。可燃物から1m以上離す。
- 端子の絶縁:可能ならビニールテープで+−端子を覆う(熱い時は無理しない)。
- 冷却は自然放熱:風通しの良い室温で。※炎が出ていない“過熱段階”では水や氷を直接かけない(急冷で破裂・ショートのおそれ)。
- 監視:温度が下がるまで近づきすぎず観察。再発熱するようなら外に持ち出さず119番へ。
- 再使用・再充電は厳禁。落ち着いたら回収窓口に処分(下記)。
やってはいけないこと
- 針や工具で穴を開ける/押し潰す/分解する
- ドライヤー・冷蔵庫で急激に温度を変える
- 車内・日向・窓際など高温場所での放置
- 異常後にそのまま充電・使用を再開する
もし「発煙・発火」したら(初期対応の原則)
- 人命最優先:周囲に知らせ、可能なら小型消火器を準備。危険ならすぐ避難・119番。
- 初期消火(安全に実施できる場合のみ)
- ABC粉末消火器や二酸化炭素消火器が有効。
- 小型の機器火災では大量の水で冷却し続ける方法も有効とされます(飛散する火花・有毒煙に要注意/距離を取る)。
- 再着火に注意:鎮火後も内部に熱が残り再燃します。十分に冷えるまで近づかない。
※「過熱しているだけ」の段階では水をかけない。一方で炎が出て燃えている段階では、消火と冷却のための大量放水は有効というのが原則です。いずれも自身の安全を最優先し、危険を感じたら無理をせず通報してください。
予防(発火を起こさないために)
- 高温回避:直射日光・車内・布団の下での充放電はNG
- 適切な充電器・ケーブル(PSEなど適合品)を使用
- 満充電の放置/ゼロまでの使い切りを避ける
- ケースで通気を妨げない(厚い断熱ケースは充電時外す)
- 定期点検:膨らみ・臭い・発熱・端子の焦げの有無
- 使用年数が長い・劣化が目立つものは計画的に買い替え
処分(異常が出たら“使わず捨てる”が正解)
- 家庭ゴミ不可。
- 家電量販店/ホームセンターの回収窓口、自治体の資源回収拠点、メーカー回収を利用。
- 膨らんだ個体は回収BOXに投函せず、店員に直接手渡し。
✅超簡易チェックリスト
- 変形・膨らみ → 即使用中止・隔離
- 焦げ臭/刺激臭 → 即停止・隔離・要処分
- 触れない熱さ → 停止・隔離・自然放熱
- 煙/音/火 → 避難・119番・可能なら消火器
コメント