暑さ指数(WBGT)を自分で計る方法はあります。以下に、具体的な方法を3つのパターンに分けて詳しく解説します。
🔷 ① WBGT専用の測定器を使う【最も正確】
▶ 方法:
市販されている**WBGT測定器(暑さ指数計)**を使います。
▶ 特徴:
- 気温・湿度・日射(黒球温度)などを自動で計測
- 現場のWBGT値をリアルタイムで表示
- アラーム機能付きのモデルもあり
▶ 代表的な製品:
メーカー | 製品名 | 価格帯 |
---|---|---|
タニタ | 熱中症指数計 TT-562 | 2,000〜4,000円 |
カスタム | WBGT-203A など | 10,000〜30,000円 |
エー・アンド・デイ | AD-5696 | 15,000円前後 |
▶ メリット:
- 日差し・風などの影響も反映されるので、現場での熱中症リスクを正確に把握できる
- スポーツ・建設現場・家庭の高齢者管理などに有用
🔷 ② 気温・湿度の情報から簡易的に計算する【お手軽】
▶ 方法:
温度計・湿度計などで得た数値から、簡易WBGTを計算します。
▶ 手順(屋内用・日射のない場所向け):
簡易WBGT ≒ 0.7 × 湿球温度 + 0.3 × 気温
湿球温度を持っていない場合、近似的にこういう目安も:
気温(℃) | 湿度50% | 湿度70% | 湿度90% |
---|---|---|---|
30℃ | 24℃ | 26℃ | 28℃ |
32℃ | 26℃ | 28℃ | 30℃ |
34℃ | 28℃ | 30℃ | 32℃ |
→ こうした表からおおよそのWBGTを把握できます。
▶ 注意:
- あくまで目安であり正確な日射・風の影響は反映できない
- 屋外・直射日光下では誤差が大きくなります
🔷 ③ スマホアプリやWebサービスで確認する【無料・便利】
▶ 方法:
スマートフォンアプリやWebサイトで、現在地のWBGTをチェックします。
▶ 代表的なサービス:
- 環境省「熱中症予防情報サイト」
- https://www.wbgt.env.go.jp/
- 全国の観測地点のWBGT(実況値・予測値)を掲載
- 日本気象協会「熱中症ゼロへ」アプリ
- 地域のWBGT指数を毎時間更新
- 通知機能付きで便利
- 熱中症警戒アラート(LINE通知など)
- LINEの公式アカウントでWBGTを配信するサービスもあり
▶ メリット:
- 気軽に確認でき、日常生活で役立つ
- 毎日WBGTを確認する習慣づけに向いている
🔶 まとめ:自分でWBGTを計る方法3パターン
方法 | 正確性 | 費用 | 手軽さ | 推奨シーン |
---|---|---|---|---|
WBGT測定器を使う | ◎ | 中〜高 | ○ | 屋外活動・現場作業 |
気温・湿度から計算 | △ | 低 | ○ | 目安確認用(屋内向け) |
アプリ・Webサイト | ○ | 無料 | ◎ | 日常・外出前のチェック |
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