結論
岐阜県下呂市(げろし)の夏は、岐阜県内では「暑い地域」と「涼しい地域」の中間程度に位置します。
「下呂温泉は山の中だから涼しい」というイメージを持たれることがありますが、実際には下呂温泉街(下呂地区)は飛騨地方の中ではかなり暑くなる地域です。一方で、市域は非常に広く、北部や標高の高い地域では夏でも快適に過ごせます。
そのため、下呂市は市内で暑さの差が大きいことが特徴です。
- 下呂温泉街・萩原地区:かなり暑い
- 小坂地区:やや涼しい
- 馬瀬地区:県内でも涼しい部類
下呂市の夏はどれくらい暑いのか
下呂温泉街周辺を基準にすると、7~8月の一般的な気温は次のようになります。
- 日中の最高気温
- 31~34℃
- 暑い日は35~36℃
- 朝の最低気温
- 21~24℃
- 湿度
- 60~85%
- 熱帯夜
- 年によって発生するが、美濃地方より少ない
真夏日(30℃以上)は頻繁にありますが、35℃以上の猛暑日は岐阜市や多治見市ほど多くありません。
下呂市が暑くなる原因
1. 内陸性気候
下呂市は海から遠い内陸部にあります。
そのため、
- 海風による冷却効果がほとんどない
- 日中は地面が強く暖められる
ことで気温が上昇します。
2. 飛騨川沿いの谷地形
下呂温泉街は飛騨川沿いの谷にあります。
昼間は暖かい空気が谷にたまりやすく、
風が弱い日はかなり暑くなります。
3. フェーン現象
夏には山を越えた乾いた風が吹き下ろし、
気温が急上昇することがあります。
この影響で35℃を超える日もあります。
4. 強い日射
7~8月は晴天の日が多く、
標高が比較的高いこともあって紫外線は強めです。
日なたではかなり暑く感じます。
5. 地球温暖化
全国的な気温上昇の影響で、
下呂市でも
- 真夏日
- 猛暑日
が以前より増えています。
下呂市が比較的涼しい理由
暑い一方で、涼しい特徴もあります。
1. 標高が比較的高い
下呂温泉街でも標高は約220mあります。
美濃平野より標高が高いため、
平均気温は少し低くなります。
2. 山から冷たい空気が流れる
夜になると、
山から冷気が流れ込みます。
そのため、
夜は気温が下がりやすいです。
3. 森林が非常に多い
市域の大部分が森林です。
森林には
- 温度上昇を抑える
- 水蒸気によって周囲を冷やす
効果があります。
4. 市街地が小さい
ヒートアイランド現象は、
岐阜市や名古屋市ほど強くありません。
地域ごとの暑さ
下呂地区(温泉街)
最も暑くなります。
- 31~34℃
- 暑い日は35~36℃
萩原地区
下呂地区とほぼ同じです。
小坂地区
標高がやや高く、
少し涼しくなります。
金山地区
飛騨地方南部に位置し、
下呂地区と同程度かやや暑い日があります。
馬瀬地区
高原に近い地域で、
かなり涼しいです。
夜は18~20℃程度まで下がることがあります。
他の地域と比べると
| 地域 | 夏の暑さ |
|---|---|
| 多治見市 | 下呂市よりかなり暑い |
| 岐阜市 | 下呂市よりかなり暑い |
| 各務原市 | 下呂市よりかなり暑い |
| 大垣市 | 下呂市よりかなり暑い |
| 可児市 | 下呂市よりかなり暑い |
| 名古屋市 | 名古屋市の方がやや暑い |
| 京都市 | 京都市の方が暑い |
| 恵那市 | ほぼ同程度 |
| 中津川市 | ほぼ同程度 |
| 郡上市南部 | ほぼ同程度 |
| 高山市 | 高山市の方が涼しい |
| 飛騨市 | 飛騨市の方が涼しい |
| 軽井沢 | 軽井沢の方がかなり涼しい |
岐阜県内ではどのくらい暑いのか
暑い順に並べると、おおよその目安は次のようになります。
- 多治見市
- 岐阜市
- 各務原市・瑞穂市・本巣市・大垣市
- 羽島市
- 可児市・美濃加茂市
- 土岐市・瑞浪市
- 関市・美濃市・山県市
- 中津川市・恵那市・下呂市
- 郡上市南部
- 郡上市北部・高山市・飛騨市
下呂市は県内では中間よりやや涼しい位置づけですが、下呂温泉街では真夏には30℃を超える暑さが続きます。
湿度は高いのか
はい。
飛騨川沿いということもあり、
夏は
- 気温32℃
- 湿度65~85%
程度の日が多くあります。
ただし、美濃地方ほど蒸し暑くはありません。
夜は涼しくなるのか
下呂市の魅力の一つです。
- 下呂地区
- 21~23℃
- 萩原地区
- 20~22℃
- 馬瀬地区
- 17~20℃
夜はかなり過ごしやすく、
熱帯夜は美濃地方より少なくなります。
いつ頃から涼しくなるのか
7月
梅雨明け後から本格的な夏になります。
最高気温31~33℃程度です。
8月
一年で最も暑い時期です。
35℃近くまで上がる日もあります。
9月上旬
昼間はまだ30℃前後になりますが、
朝晩はかなり涼しくなります。
9月中旬
秋らしさを感じる日が増えます。
朝は18℃前後になることもあります。
9月下旬
昼も快適になり、
朝晩は肌寒く感じる日もあります。
10月
秋本番です。
朝は10~15℃程度まで下がる日もあり、
長袖や上着が必要になります。
下呂市の夏のメリット・デメリット
メリット
- 美濃地方より涼しい
- 朝晩は快適
- 森林や清流が豊富
- 温泉地として避暑も楽しめる
- 熱帯夜が比較的少ない
デメリット
- 下呂温泉街では真夏日は多い
- 日差し・紫外線が強い
- 谷地形のため昼間は暑さがこもる日がある
- 地域によって暑さの差が大きい
暑さ対策
下呂市でも真夏の日中は熱中症対策が重要です。
- 水分・塩分をこまめに補給する
- 帽子や日傘を利用する
- 日中の長時間の屋外活動を避ける
- 室内では必要に応じてエアコンや扇風機を使用する
- 朝晩は気温が下がるため、薄手の羽織るものを用意しておく
まとめ
下呂市の夏は、内陸性気候、飛騨川沿いの谷地形、フェーン現象、強い日射によって、飛騨地方としては暑くなる地域です。下呂温泉街では31~34℃、暑い日には35~36℃まで気温が上がることもあります。
一方で、標高の高さ、豊かな森林、山から流れ込む冷気の影響で、夜は21℃前後まで下がることが多く、美濃地方に比べると熱帯夜は少なく、過ごしやすさがあります。また、市内でも馬瀬地区などの高原部は県内でも涼しい地域です。
暑さのピークは7月下旬から8月ですが、9月に入ると朝晩はかなり涼しくなり、9月中旬には秋らしい空気を感じられ、9月下旬から10月には本格的に過ごしやすい気候になります。下呂市は「日中は暑いが、夜は涼しくなる」という、飛騨地方らしい夏の特徴を持つ地域といえます。


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