青森市周辺でも**ツキノワグマ（日本の黒クマ）の出没・目撃は確認されています。春（冬眠明け）と特に秋（冬眠前の採食期）**に活動が活発になり、人里や住宅地周辺に出ることが増えます。最近は青森県・青森市ともに出没情報や負傷事故の報告があり、市や県が注意喚起を出しています。(青森市公式サイト)

以下、詳しく（要点→理由→具体的対策／行動手順の順で）。

1) 青森市に「クマはいるか？」・どのくらい危険か

• いる：青森県内でツキノワグマの出没が相次いでおり、青森市内の山間部や市街地周辺でも目撃情報が出ています。最近は市の出没マップや県の注意報が出されるレベルで件数が増えている年もあります。(青森市公式サイト)

• 危険性：通常は人間を避けますが、子グマのそばや驚かせた場合、あるいは人間の食べ物（生ごみ・果樹・作物など）に慣れてしまった「習性化」した個体は攻撃的になる可能性があります。実際に負傷事故（人身被害）の発生例があります。(青森県庁)

2) 多い時期（いつ活動が活発か）

• 春（4月〜6月）：冬眠から覚めて食べ物を探すため活動開始。
• 秋（9月〜11月）：冬眠に備えるため“採食”が活発になり、行動範囲が広がり人里へ降りやすい。
  → 青森県・周辺県の注意喚起でも「春から秋にかけて出没が多い／秋に特に拡大する」としています。

3) 駆除すべきか（行政と個人の立場）

• 個人が勝手に駆除することは不可／危険：捕獲や駆除は法律・自治体の手続きや許可が関係します。問題化した個体（反復的に被害を出す、習性化して人家に出る等）は、自治体（市町村）や県が調査の上で捕獲・駆除の判断をします。まずは地元の市役所（環境保全課など）や警察に通報してください。青森市・県の案内では、出没情報の共有と予防対策の周知を行い、必要な場合は行政が対応します

4) 家庭・地域でできる具体的対策（優先順位つき）

1. 誘引源を断つ（最も重要）
   • 生ごみは屋外放置しない（屋内保管か頑丈な容器へ）。庭や畑の果実（クリ・カキなど）は早めに収穫し、屋外に残さない。ゴミの日は当日朝に出す
2. 情報を確認・共有する
   • 市の出没マップ、X（旧Twitter）や市役所・県の発表を定期確認。見かけたら市役所・警察へ通報。
3. 庭・畑の物理的対策
   • 電気柵や柵の設置、屋外のペット小屋・鶏舎の強化、夜間照明の活用など。クマ対策用の堅牢なゴミ・収穫物保管が有効。
4. 人の行動での予防
   • 山や林で作業・散歩する際は複数人、鈴・ラジオなど音の出るものを携帯して「音を出して」歩く（クマに人の存在を知らせる）。早朝・夕方は特に注意。
5. 携行品
   • クマスプレーは有効性が報告されており、自治体によって使い方の啓発がある（使い方を学んでおく）。ただし扱いに注意が必要で、まずは市町村の指導に従うのが安全です。ラッパ・ホイッスル等の大きな音を出せるものも有効。

5) 山や里でクマに出会ったら（基本行動）

（※状況によって最適対応は変わるので、自治体のガイドラインも確認してください。）

• 気づかれない場合：静かにその場を立ち去る。後退しながら距離を取る。
• 気づかれてしまった場合：大声でゆっくり自分の存在を知らせ、ゆっくり後退する。走って逃げない（追いかけられると捕食反応を誘発する）。クマが威嚇してくる（ノックダウン等）場合や突進が続くときは、所持していればクマスプレーを利用。地域のガイドラインに従ってください。

6) もし住んでいる場所で頻繁に出る／被害が出たら

• まず**青森市役所（環境保全課など）や警察（110）**に通報し、現場の情報を共有する。自治体は出没マップを更新し、巡回や捕獲の検討、周知を行います。個人的に捕獲や駆除を試みないでください。

参考（主な情報源）

• 青森市「クマに注意！！」ページ（出没情報・通報先・対策）。
• 青森県のクマ出没注意情報（県全体の注意喚起、被害報告）。(青森県庁)
• 周辺県や自治体のクマ対策ページ（遭遇時の対応やクマスプレーの啓発資料）。