突風・竜巻被害に遭ったバイクの補償・保険の扱い
1. 自賠責保険(強制保険)
- 対象外です。自賠責は人身事故の被害者救済のみで、バイク本体の損害には一切適用されません。
2. 任意保険(バイク保険)の車両保険
- 対象になるのは車両保険を付帯している場合のみです。
- 車両保険には「一般型」と「エコノミー型」があり、竜巻・突風・台風などの風災はどちらでも補償対象になります(ただし地震・噴火・津波は除外)。
- 例えば「竜巻でバイクが飛ばされて全損」でも、保険金額を上限に支払われます。修理不能なら全損扱い。
- 注意点:
- 車両保険を付けていない契約では補償なし。
- 保険金を使うと翌年の等級が1段階下がり保険料が上がります(事故有扱い)。ただし通常の事故(3等級ダウン)より軽い扱いです。
3. 火災保険・家財保険との関係
- 自動車・バイクは火災保険や家財保険の対象外です。
- 例外的に125cc以下の原付バイクを「家財」として扱う保険商品もありますが、一般的には補償されません。
4. その他の補償可能性
- クレジットカード付帯保険や動産総合保険でバイクを対象にできる商品もありますが、一般的ではありません。
- **公的支援(被災者生活再建支援制度など)**は住宅が対象で、バイク単体の補償はありません。
5. 実務上の対応
- 写真・動画で証拠保存(バイクの損傷箇所、周辺状況、日時)。
- 罹災証明書(市町村発行)が必要になることもある。
- 修理見積り/廃車証明を取り、保険会社に連絡。
- 車両保険を使うかどうかは「修理費用>自己負担・保険料アップ分」かどうかで判断。
まとめ
- バイクの竜巻・突風被害は、自賠責NG/火災保険NG/任意保険の車両保険ならOK。
- 地震・噴火・津波は対象外。
- 原付(125cc以下)は一部例外的に家財扱いとなるケースあり。
- 保険を使うと等級ダウンはあるが、自然災害は軽い扱い。
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