群馬県北部にそびえる 武尊山(ほたかやま・標高2,158m) とクマについて整理します。
1. 武尊山にクマはいるのか
- 生息しています。
武尊山は関東北部の広大な森林地帯に位置し、尾瀬や谷川連峰ともつながる山域です。 - この一帯は本州に分布する ツキノワグマの確実な生息域 で、群馬県の調査でも生息が確認されています。
- 登山者や地元の林業関係者による目撃情報も複数あり、特に登山口周辺(川場村・片品村側)で出没例が報告されています。
2. 多いのか(出没頻度)
- 武尊山は森林が広く、クマの隠れ場所や餌資源(ブナやミズナラの実、山菜、新芽)が豊富で、生息密度は比較的高めと考えられます。
- 特に多く目撃されるのは:
- 春(5〜6月):冬眠明けで活動を再開し、餌を求めて低山から登山道に出る。
- 秋(9〜11月):冬眠前の高カロリー食を探して広範囲に移動する。
- 里山部やスキー場跡地など人の活動地にも出没しやすく、地元の防災無線で注意喚起されることがあります。
3. 危険性
- ツキノワグマはヒグマほど巨大ではないものの、母グマが子連れのとき や 餌不足で弱っているとき は攻撃的になることがあります。
- 群馬県内では山菜採りや登山者が襲われる事例が時折あり、武尊山周辺も例外ではありません。
- 特に登山道の見通しが悪い藪や沢沿いでは「鉢合わせ」になる危険が高まります。
4. 武尊山登山での熊対策
- 熊鈴やラジオを携帯し、声を出して歩く
→ クマに人の存在を知らせ、鉢合わせを防ぐ。 - 単独行動を避ける
→ 複数人の登山パーティはクマにとって威圧的。 - 食料やゴミの管理
→ 防臭袋を使用し、匂いを残さない。休憩後は必ず持ち帰る。 - 熊撃退スプレーの携行
→ 武尊山のような深い山域では特に推奨。 - 最新の出没情報を確認
→ 川場村・片品村の役場HPや登山口の掲示で情報収集。
5. まとめ
- 武尊山にはツキノワグマが 確実に生息。
- 森林資源が豊かで、生息数は比較的多い山域と考えられる。
- 人身被害は多発しているわけではないが、春と秋は遭遇リスクが高まるため注意が必要。
- 登山の際は熊鈴・撃退スプレー・食料管理を徹底することで危険性を大幅に下げられる。
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