アメリカ・オレゴン州は、全体的には温暖湿潤〜温暖乾燥の気候が多い州ですが、近年は夏の暑さが顕著になっており、ときには記録的猛暑になることもあります。以下では暑い原因、暑さ対策、そして涼しいポイントを詳しく解説します。
1. 暑い原因
- 地形と風の影響
- オレゴン州西部(ポートランドやユージーン)は太平洋に近い海洋性気候ですが、夏はカスケード山脈が内陸の涼しい海風を遮るため、気温が上昇しやすくなります。
- 内陸の高気圧が強まると東風が吹き、内陸の乾燥した熱気が流れ込む現象が起き、急激に暑くなります。
- ヒートドーム現象
- 2021年6月に西海岸を襲ったヒートドームでは、ポートランドで46℃を超える異常高温を記録。高気圧が長期間停滞し、熱が逃げない状態が暑さの一因となっています。
- 地球温暖化
- オレゴン州はかつて夏は比較的穏やかでしたが、近年は気温上昇と干ばつの長期化により暑さが強まっています。特に東部の砂漠地帯では真夏に40℃を超える日も珍しくありません。
2. 暑さ対策
- エアコン・扇風機の活用
- オレゴン州西部では歴史的にエアコン普及率が低かったのですが、猛暑を受けて設置が急増。特に高齢者や持病のある人は必須です。
- 日中の屋外活動を控える
- 午後1時〜5時が最も暑く、熱中症リスクが高いため、朝夕の活動を推奨。
- クーリングセンターの利用
- ポートランド市などでは公共施設や図書館を冷房避難所として開放しています。
- 水分補給と軽装
- 気温が低くても乾燥しているため、体感より多くの水分を失いやすいです。
- 庭や家周りの遮光
- 樹木やオーニングで直射日光を防ぎ、室内温度上昇を抑制。
3. 涼しいポイント
- オレゴン海岸部(Oregon Coast)
- 太平洋の冷たい海流の影響で夏でも最高気温は20℃前後。ニューポートやキャノンビーチなどが有名。
- カスケード山脈の高地
- マウントフッドやクレーターレイク周辺は標高が高く、夏でも涼しい気候。
- コロンビア川渓谷(Columbia River Gorge)
- 夏でも海からの涼しい風が入りやすいエリアで、避暑地として人気。
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