エアコンの調子が悪くなったとき、「買い替えたほうが良いのか」「修理で直すべきか」迷う人は多いです。
ここでは、判断基準や費用面、環境面も含めて、買い替え・修理のどちらが良いかを詳しく解説します。
1. まずはエアコンの調子悪い原因を確認
- 冷えが悪い・冷房が効かない
- 異音や振動がする
- 水漏れや結露が起こる
- 電源が入らない、落ちる
- においが気になる
- 異常な消費電力
これらの症状は原因が多岐に渡るため、まずは修理業者に点検を依頼するのがスタート地点です。
2. 【買い替えか修理か】判断のポイント
判断基準 | 内容 | 目安・基準例 |
---|---|---|
エアコンの使用年数 | 一般的に10年以上使っている場合は買い替え検討が現実的 | 10年超で修理費用が高い場合は買い替え推奨 |
修理費用 | 修理費用が新品購入の30〜50%以上なら買い替えを検討 | 新品のエアコン価格を調べて比較 |
故障箇所の内容 | コンプレッサーや基板などの主要部品の故障は高額修理になる傾向 | 基板交換やコンプレッサー交換は高額(5万円以上) |
省エネ性能・電気代 | 古い機種は省エネ性能が低く電気代が高い | 省エネ基準が変わった2010年以前製は特におすすめ買い替え |
快適性・機能 | 新機種は静音性・除湿・空気清浄機能が進化 | 快適性重視なら買い替えを優先 |
環境面 | 古い冷媒(R22など)使用機は廃棄時に費用や環境負荷がかかる | R32・R410A対応の最新機種がおすすめ |
3. 修理が向いているケース
- 使用開始から5〜8年以内の機種で、比較的軽微な故障(センサー・ファン・ドレン系など)
- 修理費用が1万円〜2万円程度で済む場合
- 冷媒漏れや配管破損などの大規模修理が不要
- 設置環境や機種に特別な理由で買い替えが困難な場合
- 修理後もまだ数年使う予定がある
4. 買い替えが向いているケース
- 使用年数が10年以上(目安。特に15年超は買い替え推奨)
- コンプレッサーや基板、冷媒回路の大きな故障(修理費が5万円〜10万円以上)
- 冷媒が古いタイプ(R22など)で修理部品の入手困難、環境規制の観点
- 電気代が高い・省エネ性能が大幅に劣る機種
- 生活環境や健康のため、より快適な新機能を求める場合
- 修理してもまた故障のリスクが高い場合
5. 費用面での比較例(あくまで目安)
項目 | 修理費用の目安 | 新品購入費用の目安 |
---|---|---|
軽微な修理(センサー交換など) | 5,000円〜15,000円 | 約7万円〜20万円 |
主要部品交換(コンプレッサー・基板) | 30,000円〜80,000円 | 約7万円〜20万円 |
新品購入(標準的な壁掛けタイプ) | – | 約7万円〜20万円 |
6. その他の判断ポイント
🔹 設置年数がわからない場合の調べ方
- エアコン本体の型番や製造年は本体側面や背面のラベルに記載。
- メーカーに型番を伝えると製造年も教えてくれます。
🔹 修理後の保証期間
- 修理業者によっては修理に対する半年〜1年の保証をつけることが多い。
- 買い替えた場合は新品のメーカー保証(通常1年)に加え、延長保証も選べる。
🔹 環境性能の向上
- 新しい機種は省エネ法の基準が厳しくなっており、年間電気代が数千円〜1万円単位で節約できることも。
7. 最終的な判断例
ケース | おすすめ対応 |
---|---|
10年未満で軽微な故障 | 修理推奨 |
10年以上かつ修理費用高額 | 買い替え推奨 |
電気代節約や快適性重視 | 買い替え推奨 |
部品供給終了機種で故障 | 買い替え推奨 |
8. まとめ
- エアコンの寿命は10〜15年が目安。それを超えると買い替えを強く検討。
- 修理費用が新品価格の半分近くになるなら買い替えがお得。
- 省エネ性・快適性も考慮し、長期的な電気代節約も重要。
- 必ず修理業者に見積もりと故障原因の詳細を確認してから判断を。
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