エアコンの不具合で「リモコンを交換しても直らなかった」場合、リモコン以外=本体側に問題がある可能性が高いです。以下に、具体的な症状別に、考えられる本体側の原因を詳しく解説します。
【前提確認】
まず、リモコンを変えたのに直らなかったということは、以下を満たしている前提で解説します:
- 新しいリモコンが対応機種に合っている(純正品または完全互換)
- 電池は新品で、リモコンの赤外線も正常に送信されている
- エアコン本体に向けて操作しても反応がない or 不調が続いている
【1】本体側に多い原因と症状の対応表
不具合の症状 | 本体側の原因 | 詳細解説 |
---|---|---|
全く動作しない(電源が入らない) | ● 本体の電源が入っていない● 基板故障● ヒューズ切れ | ブレーカーが落ちていないか、電源プラグが抜けていないかを確認。それでもダメなら本体基板(コントロールユニット)やヒューズ故障の可能性。 |
応急運転ボタンでも動かない | ● 電源ユニットや制御基板の深刻な故障 | リモコン信号ではなく、本体の制御が完全に壊れている可能性。 |
運転ランプが点滅している | ● 異常を知らせる自己診断表示 | 点滅のパターン(例:3回点滅→停止→3回点滅…)で故障内容が分かることも。取扱説明書やメーカーHPで確認可能。 |
運転は始まるが冷えない・暖まらない | ● 冷媒ガス漏れ● 圧縮機(コンプレッサー)故障● 室外機ファン不良 | ガス不足やコンプレッサー不良だと送風だけで冷却・加熱がされない。 |
室内機から水漏れがある | ● ドレンホース詰まり● 内部の結露・ファン停止 | ホースやポンプの詰まり、または本体傾きによる排水不良などが原因。 |
異音がする | ● ファンモーターの異常● 内部部品の破損 | ギー音、ガラガラ音などは部品の破損や劣化のサイン。 |
特定の操作(風向き、除湿など)が効かない | ● 操作基板またはモーター故障 | モーターや制御系の不具合で、一部操作だけ反応しないことがある。 |
【2】確認してほしいチェックリスト(ユーザーが確認可能な範囲)
- 本体の電源コードが確実に刺さっているか
- ブレーカーが落ちていないか
- 室内機にエラーランプの点滅があるか
- 応急運転ボタン(本体カバーの裏などにある)を押して動くか
- リモコンの受信部(室内機の正面)にゴミや障害物がないか
- コンセントや延長コードの接触が悪くないか
【3】リモコンを変えても直らないときの主な対処法
対応方法 | 解説 |
---|---|
メーカーのサポートに連絡 | 故障診断・出張修理を依頼。エラーランプの回数などを伝えると早い |
家電量販店に相談(購入店) | 延長保証がついている場合は店舗経由で修理依頼できる |
修理依頼前に型番・製造年を確認 | 型番と購入年数によっては修理対応終了(部品保有期限)があるため要確認 |
エアコン本体の買い替えも検討 | 製造から10年以上経過している場合は、修理より買い替えが現実的なことも多い |
【4】リモコンを変えても意味がない場合の典型例
- 本体の受光部が故障している → どのリモコンでも信号を受信できない
- 本体内部の制御基板が故障 → 信号を受け取っても制御できない
- リモコンの信号は届いているが本体に通電していない → 完全に電気が来ていない状態
【5】まとめ:リモコン交換後も直らないときの判断フロー
- 応急運転ボタンを押して動くか確認
- 運転ランプの点滅有無を確認(故障診断コード)
- エアコン本体に電源が届いているか確認
- 冷却・暖房が効かない場合は冷媒・圧縮機系統の可能性
- 症状が改善しないなら修理相談 or 買い替え検討
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