エアコンの調子が悪いとき、「本体が故障しているのか、それともリモコンの不具合なのか」を見極めることが重要です。以下に、それぞれの特徴や確認方法を症状別に詳しく解説します。
【1】本体とリモコン、どちらが原因かを見分ける基本ポイント
症状 | リモコンが原因の可能性 | 本体が原因の可能性 |
---|---|---|
電源が入らない | 電池切れ・信号が出ていない | 内部基板・電源トラブル |
一部の操作が効かない | ボタン接触不良・赤外線不良 | 特定のモードが故障 |
本体が反応しない | 信号送信不良(赤外線) | 受光部の故障や制御基板異常 |
風は出るが冷えない・暖まらない | ー | 冷媒ガス漏れ、圧縮機故障など |
異音・水漏れ | ー | ファン、ドレン系統のトラブル |
【2】リモコンの不具合を確認する方法
✅ チェック項目
チェック内容 | 解説 |
---|---|
リモコンの電池を新品に交換したか | 電池残量が少ないと送信不良が起こる |
リモコンの液晶表示は正常か | 表示が乱れている・消えているなら電池か内部故障 |
赤外線信号が出ているか | カメラで確認(※下記参照) |
他のボタンでも反応がないか | 全ボタン反応しなければ、故障の可能性高い |
📸 赤外線チェック方法(スマホカメラを使う)
- リモコンの先端をスマホカメラに向ける
- ボタンを押す
- カメラ画面で紫色の光が点滅すれば、赤外線が出ている
→ 点滅しなければ「信号が出ていない」=リモコンの故障の可能性
【3】本体側の不具合が疑われるケースと確認方法
✅ 主な本体不具合と症状
症状 | 原因の可能性 |
---|---|
電源が入らない(リモコン信号は出ている) | 本体の基板故障、ブレーカー落ち、電源コード異常 |
冷えない・暖まらない | 冷媒ガス漏れ、コンプレッサー異常 |
室内機の運転ランプが点滅している | 自己診断機能が作動中。点滅パターンで故障内容が分かることも |
変な音がする | ファンモーター、ルーバー、内部汚れ |
水漏れがする | ドレン詰まり、傾き設置ミスなど |
✅ 応急運転ボタンを試す
エアコン本体のカバー下に「応急運転(試運転)ボタン」がある機種が多いです。
- これで運転できれば、本体は動作しており、リモコン側の不具合の可能性が高い
- これでも動かないなら、本体の異常が疑われます
【4】修理前の判断と対応の流れ
- 電池交換+赤外線チェックでリモコンの確認
- 本体の応急運転で反応を見る
- リモコンが原因なら買い替え or 互換リモコンで確認
- 本体に異常ランプ(点滅など)があるか確認
- 本体異常の可能性が高ければ、メーカーや電気店に修理相談
【5】まとめ:判断の目安早見表
状況 | 原因の可能性 |
---|---|
リモコンの液晶が映らない/赤外線が出ない | リモコン故障(電池切れか内部不良) |
リモコンは動作しているが本体が反応しない | 本体の赤外線受光部または基板の異常 |
応急運転で動く | リモコン故障の可能性大 |
応急運転でも動かない | 本体の電源・制御系のトラブルの可能性 |
運転はするが冷えない | 冷媒系統やセンサー系統の故障 |
コメント