リチウム電池の処分する目安は、「安全性」と「性能の劣化」を判断基準にするのが基本です。以下に、具体的な症状・状況別に処分すべきかどうかの目安と、安全な処分方法を詳しく解説します。
✅【リチウム電池を処分するべき明確な目安】
1. 膨張・変形している場合(即廃棄対象)
-
内部でガスが発生し、電池がパンパンに膨らんでいる状態。
-
非常に危険。破裂・発火の恐れがあり即使用中止・処分対象です。
2. 異臭・焦げ臭がする場合(即廃棄対象)
-
電池内部で化学的異常反応が発生しているサイン。
-
使用継続は大変危険です。速やかに廃棄・隔離保管を。
3. 発熱が頻繁・異常に高温になる(廃棄推奨)
-
通常の使用でも熱くなりすぎるようなら、寿命が近いか破損の可能性。
-
手に持てないほど熱くなるようなら、使用中止・廃棄を。
4. 充電がすぐ切れる / 充電できない(劣化進行)
-
バッテリー容量が著しく減っている状態。
-
完全に充電できなくなったら廃棄目安です。
5. 使用開始から2〜5年以上経過(寿命到達の可能性)
-
使用頻度や保存状態によりますが、2~5年で性能は大きく低下。
-
年数が経過した電池は予防的交換・廃棄が安全。
6. 液漏れしている(即廃棄)
-
腐食性の電解液が漏れている状態。
-
人体や機器に有害で、即処分対象。
🧯【処分前の注意点(安全対策)】
対応 | 内容 |
---|---|
🔋 電池残量を可能な限り0%に近づける | 発火リスクを下げるため(可能なら放電) |
🔌 絶縁処理をする | 端子をテープなどでふさぎ、ショート防止 |
🧯 火気厳禁の場所で保管 | 可燃物の近くに置かないように注意 |
🧰 耐火容器・金属缶で保管 | 廃棄まで安全に保つための応急対策 |
♻️【安全な処分方法】
✅ 推奨される処分先:
-
家電量販店・電池回収ボックス
-
「小型充電式電池(JBRCマーク付き)」は回収対象。
-
全国の電気店やホームセンターに回収ボックスあり。
-
-
自治体のリサイクル回収
-
地域の分別ルールに従って「危険物」として回収。
-
ゴミ出しの日や持ち込み方法を事前確認する。
-
-
メーカー回収
-
モバイルバッテリーや専用機器は、製造元が回収受付している場合も。
-
❌【絶対NG】普通ゴミ・燃えるゴミ・燃えないゴミとして捨てると、火災や環境汚染の原因になります。
📝【まとめ:処分の目安チャート】
状況 | 処分の目安 |
---|---|
膨張・変形 | 即廃棄・使用中止 |
異臭・発熱・液漏れ | 即廃棄・安全隔離 |
充電できない・持たない | 廃棄推奨 |
使用開始から3〜5年 | 予防的に交換・廃棄推奨 |
端子の腐食や見た目の異常 | 廃棄判断の対象 |
❓【補足:まだ使えるが古い電池は?】
-
災害用に取っておくのはNG:古い電池は突然発火する可能性もあり危険。
-
迷った場合は安全のために処分を優先しましょう。
コメント