リチウム電池が水没してしまった場合は非常に危険な状態です。水没は大量の水が電池内部に侵入し、短絡や腐食を引き起こしやすく、発火や爆発のリスクも高まります。以下に、水没時の原因と具体的な対策・対処法を詳しく解説します。
⚠️【リチウム電池水没のリスク】
- 電池内部に水が入り込むことで、**内部短絡(ショート)**を引き起こす可能性が非常に高い。
- 金属部の腐食が急激に進み、劣化や故障を早める。
- 水没した状態で通電や充電をすると、発熱・発火・爆発の危険が極めて高い。
- 水の種類(真水、海水、汚水など)によって腐食や故障の度合いが異なるが、どの場合も危険。
🛑【水没直後の緊急対応】
1. 即座に電源を切る
- 水没中、あるいは水没直後は絶対に通電・充電しない。
- 可能な場合は機器の電源を落とす。
2. 濡れたまま触らない
- 水没後は感電や火傷のリスクがあるため、素手での操作は避ける。
- ゴム手袋や絶縁手袋を使用する。
3. 水没した機器・電池はすぐに取り出す
- 水から取り出し、可能な限り電池を機器から外す。
- 無理に外す場合はショートや破損に注意。
4. 水分の拭き取りは慎重に
- 表面の水は乾いた不燃性の布で優しく拭き取る。
- 強くこすらず、内部に水を押し込まない。
5. 自然乾燥を徹底する
- 風通しの良い場所で数日間(最低24〜48時間以上)完全に乾燥させる。
- ドライヤー、電子レンジ、オーブン等での強制乾燥は絶対にしない。
🔧【水没後の安全確認と処理】
① 電池・機器の状態を慎重に観察する
- 膨張、変形、液漏れ、異臭、焦げ臭さがないか確認。
- これらの症状があれば絶対に使用禁止。
② 乾燥後に動作確認を行う
- 電池単体の充電や使用は避け、機器の動作を慎重にチェック。
- 異常があれば即中止。
③ 修理や交換を検討する
- 水没による内部損傷は目に見えない場合が多く、故障や事故のリスクが高い。
- 専門業者やメーカーに点検・修理を依頼する。
④ 廃棄の場合は専門回収を利用
- 水没したリチウム電池は普通ゴミには出せず、専門の回収・リサイクルに出す。
🚫【水没後に絶対やってはいけないこと】
- 濡れたまま充電・通電する。
- 自己修理や分解を試みる。
- 強制的に熱風で乾燥させる。
- 普通ゴミに出す。
📝【まとめ】
状況 | 対処法 |
---|---|
水没直後 | 電源オフ・充電禁止・感電防止のため素手禁止 |
機器・電池取り出し | ゴム手袋着用で慎重に外す |
水分拭き取り | やさしく表面を拭く |
乾燥 | 風通し良い場所で数日間自然乾燥 |
膨張・液漏れ・異臭あり | 使用禁止・専門家へ相談 |
乾燥後も異常あれば | 使用中止しメーカー・専門店へ |
⚠️【最後に】
水没したリチウム電池は非常に危険です。安全のためには使用を控え、異常が見られたらすぐに専門機関に相談してください。製品の保証対象外となることも多いので注意が必要です。
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