マダニは実は命に関わる危険がある

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マダニは小さな節足動物で、一見無害に思えるかもしれませんが、実は人間にとって非常に危険な存在です。特に日本を含む多くの国々では、マダニが媒介する重篤な感染症が報告されており、場合によっては命に関わることさえあります。以下にその理由を詳しく解説します。




1. マダニの咬傷自体が危険なわけではない

マダニは血を吸うために動物や人間に咬みつきますが、咬まれた瞬間には痛みが少なく、気づかないことが多いです。問題は、咬まれた際にマダニの体内に存在するウイルスや細菌が体内に侵入することです。つまり、**マダニは病原体の「運び屋」**なのです。




2. SFTS(重症熱性血小板減少症候群)— 命に関わる最も危険な感染症

SFTSは、マダニが媒介するウイルス性疾患で、特に日本、中国、韓国で報告されています。

原因ウイルス:SFTSウイルス(SFTSV)

症状:

高熱(38〜40℃以上)

吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状

白血球や血小板の減少

意識障害やけいれん、昏睡など重篤な神経症状もありうる


致死率:20〜30%に達することもあります。特に高齢者や基礎疾患がある人は重症化しやすく、死亡リスクが高まります。

治療法:有効なワクチンや特効薬は存在せず、対症療法が中心です。





3. 日本紅斑熱、ライム病、Q熱などの細菌感染症

マダニはウイルスだけでなく、細菌やリケッチアといった微生物も媒介します。

● 日本紅斑熱(Rickettsia japonicaによる)

発熱、発疹、リンパ節の腫れなどが起こり、放置すると多臓器不全に至ることもあります。

抗菌薬で治療可能ですが、早期に治療を始めないと重症化する危険があります。


● ライム病(Borrelia属細菌による)

初期症状として「遊走性紅斑(中央が白く周囲が赤い円形の発疹)」が特徴的。

進行すると、関節炎や神経系の障害(顔面神経麻痺など)を引き起こす。

抗生物質で治療可能だが、慢性化すると長期間の通院が必要になる。





4. マダニの咬傷後のアレルギー反応や皮膚炎も無視できない

マダニに咬まれた部位が赤く腫れたり、激しいかゆみを伴うことがあります。

一部の人では、アナフィラキシー(急性のアレルギー反応)を起こすことも報告されています。





5. マダニは長時間皮膚に留まる

マダニは、数日間にわたって吸血するため、気づかずに病原体が体内に長時間入り続けるリスクがあります。無理に引き剥がすと口器が皮膚内に残り、感染の原因になります。




6. 屋外活動がリスクになる

草むらや山林、川辺など、自然の多い場所に生息しているため、ハイキング、キャンプ、農作業、ペットの散歩など、一般的な屋外活動で知らずに接触してしまうことがあります。




結論:マダニは「小さくても命に関わる」存在

マダニの危険性は、「直接の攻撃性」ではなく、「病原体を媒介する力」にあります。特にSFTSのような致死性の高い感染症を考えると、マダニとの接触は軽視できません。

予防が最も重要であり、草むらに入るときは長袖・長ズボンを着用し、虫よけ剤を使用し、屋外活動後には全身を点検する習慣をつけることが命を守る手段となります。




必要であれば、具体的な予防方法

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