飲食店内で客が嘔吐すると、衛生面・健康面・経営面でさまざまな危険が生じます。以下に詳しく解説します。
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1. 衛生的なリスク
(1) 食品汚染の危険
嘔吐物が料理や食器に付着すると、それらが汚染され、食中毒の原因になります。特にビュッフェ形式の店や、共有する調味料・トングなどがある店では、他の客にも影響が広がりやすいです。
(2) 空気中の飛沫拡散
嘔吐時には微細な飛沫が空気中に舞い、それが料理や他の客の口・鼻に入る可能性があります。これにより、ウイルスや細菌が広がるリスクがあります。
(3) 二次汚染の可能性
嘔吐物が床やテーブル、椅子、ドアノブなどに付着すると、それらに触れた手を介して二次感染が広がる危険があります。特に、清掃が不十分だと長時間ウイルスが残ることもあります。
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2. 健康リスク(感染症の拡散)
嘔吐は感染症の症状の一つであり、以下のようなウイルスや細菌が関与していることが多いです。
(1) ノロウイルス(最も危険性が高い)
感染者の嘔吐物や便を介して広がる
少量でも感染しやすく、特に飲食店では大規模な集団感染につながることがある
冬季に流行しやすく、症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など
(2) ロタウイルス(特に乳幼児が感染しやすい)
嘔吐や下痢を引き起こし、大人にも感染するが、子どもが特に重症化しやすい
免疫のない人が感染すると、強い症状を引き起こすことがある
(3) 食中毒菌(サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクターなど)
生肉や加熱不足の食品を摂取した際に感染し、嘔吐を伴う食中毒を引き起こす
嘔吐物を適切に処理しないと、他の客やスタッフへの二次感染のリスクが高まる
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3. 精神的・経営的リスク
(1) 他の客への影響
嘔吐が発生すると、周囲の客が強い不快感を覚え、食事を続けるのが難しくなる
近くの席の客が食事を中断して帰る、または店の評判を悪く感じる可能性がある
(2) 口コミやSNSでの悪影響
嘔吐が発生したことがSNSや口コミサイトに投稿されると、店の評価が下がる可能性がある
特に「嘔吐の処理が不十分だった」「感染対策ができていなかった」といった悪評は、店の信頼に大きなダメージを与える
(3) 保健所の指導や営業停止のリスク
嘔吐が感染症(特にノロウイルス)によるもので、適切な対処がされなかった場合、保健所の指導が入る可能性がある
最悪の場合、営業停止処分を受けることもある
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4. 店側の適切な対応策
(1) 嘔吐物処理の徹底
嘔吐物は適切に処理しないと感染リスクが高まります。以下の手順で処理することが重要です。
1. スタッフは手袋・マスク・使い捨てエプロンを着用(感染防止)
2. 嘔吐物をペーパータオルなどで覆う(飛散防止)
3. 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で消毒(ウイルス・細菌の除去)
4. 使用した掃除用具は廃棄または消毒
5. 処理後はスタッフの手洗い・消毒を徹底
(2) 感染拡大を防ぐための対策
嘔吐した客には速やかに別の場所へ移動してもらい、周囲の客にも食事を中断してもらう
嘔吐があった場所はすぐに隔離し、処理後もしっかりと換気を行う
(3) スタッフ教育の強化
嘔吐物処理マニュアルを作成し、スタッフが迅速に対応できるよう訓練しておく
感染症の知識を共有し、適切な衛生管理を徹底する
(4) 事前対策(予防策)
感染症が流行する時期(冬季など)には、アルコール消毒液を設置し、手指消毒を推奨する
体調不良の客がいた場合、無理に食事を続けさせないよう声かけをする
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5. まとめ
飲食店内での客の嘔吐は、食品汚染・感染症の拡大・営業リスクなど、多くの危険を引き起こします。特にノロウイルスなどの感染症の可能性があるため、迅速かつ適切な対応が求められます。
店側が正しい処理を行い、感染拡大を防ぐことで、他の客やスタッフの安全を守るとともに、店舗の信頼を維持することができます。
【焼肉きんぐ】飲食店内での嘔吐はどんな危険があるの?【飛沫】

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