日本のガソリン価格の議論でよく出てくるのが**「ガソリンの暫定税率」です。
これは現在のガソリン価格が高い理由の一つとも言われる制度で、歴史的な経緯や税金構造が複雑です。ここでは制度の仕組み・歴史・金額・議論などを網羅的に詳しく解説**します。
1 ガソリン暫定税率とは
ガソリン暫定税率とは
本来の税率よりも「一時的に高く設定された税率」
のことです。
つまり
- 元の税率(本則税率)
- 一時的に上乗せされた税率
この2つで構成されています。
しかし実際には
1970年代から続いているため「暫定」と言いながら半永久化している状態です。
2 ガソリンにかかる税金の種類
日本のガソリンには複数の税金がかかっています。
主な税金
- ガソリン税
- 地方揮発油税
- 消費税
このうち
ガソリン税の一部が暫定税率
です。
3 ガソリン税の金額
ガソリン1リットルにかかる税金(目安)
| 税金 | 金額 |
|---|---|
| ガソリン税 | 48.6円 |
| 地方揮発油税 | 5.2円 |
| 合計 | 約53.8円 |
さらに
この合計に対して
消費税がかかります。
つまり
税金に税金がかかる
いわゆる
二重課税構造
とも言われています。
4 暫定税率の金額
暫定税率は
約25.1円/L
です。
つまり
本来の税率
約28.7円
に
25.1円が上乗せされています。
簡単に言うと
本来の税金
約28円
暫定税
約25円
合計
約53円
という構造です。
5 なぜ暫定税率が作られたのか
暫定税率が導入されたのは
1974年です。
背景には
- 高度経済成長
- 道路整備不足
がありました。
そのため
道路建設費を確保する目的で
税率を一時的に上げました。
担当していたのは
国土交通省
などです。
6 本来は「期限付き」
暫定税率は
本来
期限付きの税金
でした。
しかし
期限が来るたびに
延長
されました。
その結果
50年以上続く制度
になっています。
7 2008年の大きな騒動
暫定税率をめぐって
大きな政治問題になったのが
2008年です。
このとき
税率期限が切れて
一時的に
ガソリン価格が下がりました。
しかしその後
税率は復活しました。
この問題をめぐって
- 与党
- 野党
が激しく対立しました。
8 現在の制度
現在は
暫定税率という名前ではなく
特例税率
という形で続いています。
つまり
事実上
暫定税率が維持されている
状態です。
9 なぜ廃止されないのか
理由はいくつかあります。
① 税収が大きい
ガソリン税の税収は
年間数兆円
あります。
これをなくすと
財政に大きな影響があります。
② 道路財源
税収は
- 道路整備
- インフラ
などに使われています。
③ 地方財政
地方自治体の財源にも
影響があります。
10 よくある議論
暫定税率は
政治的に議論の多い税金です。
主な意見
廃止派
- ガソリンが高い
- 物価上昇を抑えるべき
- 暫定なのに続きすぎ
維持派
- 財源が必要
- 道路維持費が必要
11 ガソリン価格との関係
仮に暫定税率が廃止されると
単純計算で
ガソリン価格は約25円下がる
可能性があります。
ただし
- 原油価格
- 為替
なども影響するため
必ずしも同じだけ下がるとは限りません。
まとめ
ガソリン暫定税率とは
- 1974年に導入された税金
- 本来は一時的な税率
- 約25円/L上乗せ
- 現在は特例税率として継続
つまり
日本のガソリン価格が高い理由の一つ
と言われています。


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