NISA(ニーサ)とは、日本で個人の資産形成を促すために作られた税制優遇付きの投資制度です。正式名称は 少額投資非課税制度(NISA) で、投資で得た利益が一定範囲で非課税になります。
ここでは ①制度の基本 → ②仕組み → ③新NISA(2024〜) → ④メリット → ⑤デメリット → ⑥利用方法 → ⑦今後の見通し の順に、網羅的に解説します。
1. NISAとは何か(制度の基本)
NISAは、投資の利益にかかる税金をゼロにする制度です。
通常、日本では投資の利益に税金がかかります。
通常の投資
税率
約20.315%
内訳 税金 税率 所得税 15% 住民税 5% 復興特別所得税 0.315%
例えば
- 投資利益:10万円
- 税金:約2万円
→ 手取り 約8万円
NISAの場合
税金
0%
- 利益:10万円
- 税金:0円
- 手取り:10万円
つまり
利益が丸ごと自分のものになる
制度です。
2. NISAが作られた背景
NISAは2014年に始まりました。
背景は、日本の資産構造です。
日本の個人金融資産は約 2200兆円 ありますが、その多くが預金です。 国 現金預金 日本 約50% アメリカ 約13% 欧州 約30%
つまり日本は
貯金大国
です。
政府は
「貯蓄から投資へ」
という政策の一環でNISAを作りました。
3. 新NISA(2024年〜)
2024年から制度が大幅に変わりました。
これを 新NISA と呼びます。
特徴は
- 非課税期間:無期限
- 投資枠拡大
- 制度恒久化
です。
新NISAの2つの投資枠
①つみたて投資枠
長期投資向け。 項目 内容 年間投資枠 120万円 対象 積立投資 商品 投資信託など 目的 長期資産形成
特徴
- 手数料が低い
- 分散投資型
- 長期向け
②成長投資枠
自由度の高い投資枠。 項目 内容 年間投資枠 240万円 対象 株・ETF・投資信託
つまり
年間最大
360万円
投資できます。
生涯投資枠
新NISAには
1800万円
の上限があります。
内訳 枠 上限 つみたて枠 600万円 成長枠 1200万円
ただし
売却すれば枠は再利用可能
です。
4. NISAの対象商品
NISAで投資できる商品は次の通りです。
①投資信託
最も利用者が多い。
例
- 全世界株型
- 米国株型
- バランス型
②ETF
株のように売買できる投資信託。
③個別株
企業の株。
例
- 日本株
- 米国株
④REIT
不動産投資信託。
※ただし
- FX
- 仮想通貨
などは対象外です。
5. NISAのメリット
NISAには多くのメリットがあります。
①利益が非課税
最大のメリット。
通常20%の税金が
ゼロ
になります。
②長期投資に向いている
新NISAは
非課税期間が無期限
です。
つまり
- 10年
- 20年
- 30年
保有できます。
③初心者でも始めやすい
投資信託の積立なら
月100円
から可能です。
④インフレ対策
日本は近年インフレ傾向です。
銀行預金の利息は
約0.001〜0.2%
一方、株式の長期平均は
約5〜7%
とされています。
6. NISAのデメリット
一方、リスクもあります。
①元本保証がない
株式市場は
- 上がる
- 下がる
可能性があります。
短期では
損することもある
②損益通算できない
通常口座では
- 利益
- 損失
を相殺できます。
しかしNISAでは
損失を税務上使えない
です。
③配当課税の問題
外国株の場合
外国税は課税されます。
例えば
米国株配当
10%程度課税。
7. NISA口座の作り方
利用するには証券会社で口座を作ります。
主な証券会社
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
流れ
- 証券口座開設
- NISA口座申請
- 税務署確認
- 投資開始
通常 1〜2週間 で利用可能。
8. NISA利用者数
日本では急速に普及しています。
2024年頃
約2000万口座
と言われています。
つまり
日本人の約6人に1人
が利用しています。
9. NISAの代表的投資商品
人気商品としては
- S&P 500
- MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス
に連動する投資信託が人気です。
理由
- 分散投資
- 手数料が低い
- 長期向き
10. 今後のNISAの見通し
NISAは今後も日本の資産形成の中心制度になる可能性が高いです。
理由
①制度が恒久化
期限がなくなりました。
②政府が強く推進
日本政府は
資産所得倍増プラン
を掲げています。
③投資人口の拡大
若者の投資参加が増えています。
まとめ
NISAを一言でいうと
「投資利益が非課税になる資産形成制度」
です。
ポイント
- 利益非課税
- 長期投資向け
- 年間360万円投資可能
- 生涯1800万円枠
ただし
元本保証はない
ため
- 分散投資
- 長期投資
が重要になります。


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