【コロナ】ファブリーズで除菌は本当にできるの?【インフルエンザ・ノロウィルス】

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市販の“普通の”ファブリーズ(※多くの家庭用製品)は、消臭・芳香/一部は抗菌作用をうたう“消臭・除菌(※注意)”製品であり、一般的な「消毒(disinfection:病原体を確実に不活化する)」の代替にはならないことが多いです。
ただし、業務用・プロ向けに「Sanitizing(99.9%の細菌を殺す)」など明確な殺菌・除菌表示・EPA等の登録番号を持つ製品も存在します。製品ごとに性能が大きく異なるため、ラベル(成分・効能表示・必要な接触時間・EPA登録の有無)を必ず確認する必要があります





詳しい解説(ポイント別)

1) 「掃除/消臭/除菌/消毒」の違い(まずここが重要)

  • 掃除(cleaning):汚れ・有機物を取り除く(ほとんどの微生物を物理的に減らす)。消毒・除菌の前段階として必須。
  • 消臭(deodorizing):匂い分子を包む・中和・香りで覆うなどして匂いを減らす行為。必ずしも微生物を殺すわけではない。ファブリーズは元々“消臭”が主目的です。
  • 除菌(sanitizing):菌数を安全レベルまで減らすこと(「99.9%」などの表現が使われることが多い)。条件(製品・濃度・接触時間)に依存。
  • 消毒(disinfecting):特定の病原体(ウイルス・細菌)を殺す・不活化すること。医療現場レベルの規格やEPA等の登録・ラベル表示が重要。

2) ファブリーズ製品は何をするのか(成分と表示)

  • 家庭用ファブリーズ(Fabric Refresher 等)の主成分は水、香料、(ヒドロキシプロピル)シクロデキストリン(匂いを“捕まえる”成分)、場合によってアルコールや界面活性剤など。これらは消臭・芳香が主目的です。ラベルやメーカーの成分ページを参照してください。
  • 一部のファブリーズ系ラインや「抗菌」「除菌」をうたうフォーミュラには、**第四級アンモニウム塩(quats)**のような抗菌成分(例:didecyldimonium chloride 等)が含まれることがあり、製品によっては“殺菌・サニタイジング”を表示しているものもあります(ただし濃度や接触時間が鍵)。SDSや製品ラベルを必ず確認してください。
  • **プロ向け/業務用の“Sanitizing Fabric Refresher”**のように「soft surfaces上で99.9%の細菌を殺す」と明確に謳っている製品も存在します(業務仕様・濃度や使用方法が異なる)。家庭用と業務用は用途・性能が違います。




3) 「普通のファブリーズで新型ウイルス(SARS-CoV-2)やノロ、結核菌などを消毒できるか?」

  • 一般論:どんな消毒剤でも「有効である」と言うには製品ラベルの対象菌・ウイルス、必要な接触時間(wet contact time)、使用方法に従う必要があります。CDCやEPAは、特定の病原体に対して効果が確認された製品の使用を推奨しています。
  • **家庭用ファブリーズ(消臭商品)**は、たいていラベルが「除菌」や「抗菌」について明確な病原体リストと接触時間を示していないため、確実に消毒を期待するのは危険です(特にウイルス不活化が必要な場面=感染者が出た部屋など)。
  • 業務用で“殺菌・消毒”表示がある製品なら、有効成分・濃度・接触時間が明示され、EPA登録やSDSに基づき適切に使えば効果が期待できます。必ずラベルの指示を守ってください。

4) 布・ソフトサーフェス(ソファ・カーテン・服)を「消毒」したいときの現実的な方法

  • まず掃除(洗う/洗濯):洗濯機での通常洗剤+十分な温度での洗濯が最も確実。CDCはソフトサーフェスは「洗濯」または「許可された消毒剤の使用」を推奨しています。
  • ラベルに「sanitize」「disinfect」表記があるスプレーを使う場合:製品の指示に従い、表面を濡れるまで噴霧し、指定の湿潤接触時間を保持すること(乾く前の時間が重要)。家庭用消臭スプレーで「さっと吹きかける」だけでは不十分な場合が多いです。
  • 代替(硬い非多孔表面):アルコール70%以上や次亜塩素酸ナトリウム希釈液(家庭用漂白剤希釈)など、CDCや保健機関推奨の消毒剤を使用。ソフト表面はラベルに従うか、洗濯が基本。





5) 安全上の注意(絶対に守ること)

  • **ラベルを読まずに“消毒”目的で大量使用しない。**成分・用途が違えば効果も違う。
  • 換気を良くする:スプレーを大量に室内噴霧すると換気不良で刺激・アレルギーを起こすことがあります。特に小児・高齢者・呼吸器疾患のある人・鳥類に注意(鳥には毒性があるとされる表示がある場合あり)。(ウィキペディア)
  • 混用禁止:次亜塩素酸(漂白剤)や他の洗剤と混ぜない(有害ガスが発生する危険)。
  • ペット・鳥への影響:一部成分は動物に悪影響を与えることがあるので、使用後は十分換気し、ペットのいる場所では注意。

6) 実務アドバイス(状況別)

  • 単に「生活臭を消したい」 → 普通のファブリーズは有効(消臭目的)。換気・掃除と併用を。
  • 「衣類・布製品を衛生的にしたい」 → 可能なら 洗濯。洗えないものは、メーカーが“消毒可”と明示する製品(業務用など)を使用。ラベルの接触時間を守る。
  • 「感染者が出た部屋を消毒したい(ウイルス対策)」 → CDC/EPAが示す登録済み消毒剤や、推奨されるアルコール/漂白剤系を使う。家庭用消臭スプレーは代替にならない可能性が高い。(環境保護庁)

最後に(まとめ)

  • **ファブリーズ=消臭剤が基本で、消毒目的には不十分なことが多い。**ただし、製品によっては(業務用や「sanitizing」表示のあるもの)99.9%の細菌殺菌をうたう製品もあり、そうした製品はラベルに従えば除菌効果が期待できる。家庭で消毒が必要な場面では、ラベルの効能・EPA登録・接触時間を確認し、できればCDC/EPA推奨の消毒方法を優先してください。




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