ファブリーズで除霊は「科学的にも宗教的にも不可能」です。
ただし、「心理的な効果」や「空間を清める感覚」としての側面から、人によっては一定の安心感を得られるという点もあります。以下で、科学・宗教・心理の3つの観点から詳しく解説します。
🧪 1. 科学的観点:ファブリーズは「除菌剤・消臭剤」であり、霊的存在に作用しない
ファブリーズ(P&G社製)は、消臭・除菌を目的とした製品です。
主な成分は以下のようなものです:
- 水
- 環状デキストリン(におい分子を包み込んで無臭化する)
- 界面活性剤(繊維に浸透しやすくする)
- 消臭香料・防腐剤
これらは 化学的に「空気中や布に含まれる臭気分子や菌」に作用するものです。
霊的な存在(もし存在するとしても物質的な分子ではない)は、化学物質で除去できる性質を持ちません。
したがって、科学的には
ファブリーズ=除菌・消臭剤
除霊=宗教的・霊的行為
というまったく別ジャンルの作用です。
🕊️ 2. 宗教的・霊的観点:除霊は宗教儀式・信仰の領域
「除霊」というのは、宗教や民間信仰において「霊的存在を鎮めたり追い払う儀式」です。
具体的には:
- 神道:神主が行うお祓い(大祓詞、祓戸の神に祈るなど)
- 仏教:僧侶による読経・供養
- 民間信仰・霊能者:祈祷・護符・塩・線香などの使用
これらは**霊的な「気」や「場」の調整」**を目的とするもので、
化学薬品を霊的儀式に使う習慣は伝統的宗教には存在しません。
したがって、
ファブリーズを撒く=除霊になる
という考え方は宗教的にも根拠がありません。
🧘♀️ 3. 心理的観点:「清潔感」と「香りの効果」で安心感を得ることはある
とはいえ、「ファブリーズを使うと気持ちがスッとする」「部屋が明るく感じる」という感覚はあります。
これには心理学的な意味があります。
▶ 心理的効果の例
- 香りによるリラクゼーション効果
良い香りを嗅ぐことで、自律神経が落ち着き、不安が軽減することがあります。 - 環境を整える=心を整える効果
掃除・換気・整理整頓などと同時にスプレーを使うと、「清めた」という感覚が強まる。 - 「自分で対処できた」という安心感
見えない不安(霊的なものも含む)に対して、何か行動を起こすこと自体がストレス緩和になります。
つまり、「ファブリーズで除霊できた」と感じる人は、
実際には 心理的に落ち着いた結果、「不安(霊感)」が薄れた 状態になっている可能性があります。
🔮 4. 実際に不安を感じるときの「科学的&宗教的に安全な」対処法
もし「部屋に何かいる気がする」「空気が重い気がする」などの不安がある場合は、
以下のような方法がより現実的で安全です。
🏠 現実的・科学的対処
- 部屋の掃除・換気を徹底する(湿気・カビ・においが不安感を強める)
- 明るい照明・アロマ(ラベンダーなど)を使う
- ストレスや睡眠不足を改善する
⛩️ 宗教的・伝統的対処
- 神社でのお祓い(初穂料3,000〜10,000円程度)
- 仏壇やお墓にお参りして供養する
- 塩を軽くまく・線香を焚く(穏やかな伝統的習慣)
☎ 心理的サポート
- 不安が強い場合は、心理カウンセラーや精神科で相談しても大丈夫です。
「霊的」と思っていた現象が、実際はストレスや感覚過敏によるものというケースもあります。
✅ まとめ
| 観点 | ファブリーズで除霊できるか? | 理由 |
|---|---|---|
| 科学的 | ✕ 不可能 | 化学成分は霊的存在に作用しない |
| 宗教的 | ✕ 不適切 | 除霊は祈祷・お祓いなど宗教儀式 |
| 心理的 | △ 効果を感じる人もいる | 香り・清潔感で安心する |
💡結論
ファブリーズは「部屋をきれいにして、気分をリセットする」には非常に有効ですが、
霊的な存在を消す力はありません。
ただし、部屋を清潔にして心が落ち着くことが、
結果的に「嫌な気配が消えた」「安心できた」という実感につながることはあります。
つまり――
ファブリーズは「除霊剤」ではなく「安心剤」としては役立つ
と言えるでしょう。



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